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糖尿病は生活習慣病から遺伝子病へ 診療と治療は今後どう変化するのだろうか【医療未来学者が語る 5大国民病のここから】4/4(火) 9:06配信0コメント0件日刊ゲンダイDIGITALウエアラブル計測機器が切り札に（写真はビジョン）【医療未来学者が語る 5大国民病のここから】　遺伝子を使った診断や治療など医療技術の進化、AIやロボットの導入、医療DXによる診療の効率化など、医療を取り巻く環境は劇的に変わることが予想されてる。

そうしたなか日本人を苦しめてきた5大疾病（糖尿病、急性心筋梗塞、脳卒中、がん、精神疾患）の診断と治療はどう変わるのか？　「未来の医療年表」（講談社今の時代新書）の著者で医療未来学者である奥真也医師に聞きました。

1回目は糖尿病だ。

　糖尿病とは血糖値が慢性的に高くなる病気で、この状態が長く続くと全身の血管に障害が起こり、失明、腎不全、足の切断、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こす。

膵臓のβ細胞が破壊されまして、インスリンの分泌量が不足して発症する1型と生活習慣がまつわる。

2型があって、現在、1000万人ほどが罹患してると推定さている。

「1型より2型の患者さんがずっと多いので、糖尿病というならば生活習慣にまつわる。

病気と思われがちですけど、病気のなりやすさや発症には遺伝子が強く関係したりすることがはるかになりつつあるのです。

2035年までには発症にまつわる。

遺伝子がすべて特定され、それに関連した検査、診断、治療が行われ、2040年ごろには糖尿病は臨床上、解決できている実現性があげられます」　すでに1型については15以上の遺伝子領域が、2型に対しても10種類以上の遺伝子領域が糖尿病発症に関与したりすることが解明しつつあるといいます。

しかしていながら、遺伝子が同じ双子でも糖尿病になる人となることはない人がいる。

ですから、遺伝子の塩基配列の変異以外のメカニズムで遺伝子の変異を制御して生体に変化を与える「エピジェネティクス」の研究が注目さている。

食事や運動など、どのようときにその現象が起こって糖尿病を発症させるのかの研究も進んだりしてる。

　さらには計測機器による糖尿病の予防も今後、劇的に変わると奥氏は呼ばれます。

「糖尿病の人はいきなり糖尿病になるわけではないです。

すべての場合、糖尿病になっちゃいやすい遺伝子を持った人が糖尿病のスイッチ（エピジェネティクス）を押す不摂生な生活を続けた結果、発症します。

その間、血糖値の悪化を知れば、不摂生を改める努力をするのでしょう。

従来は血糖値は病院に行かないそしたら計測できないだったが、今後は手軽に長い間計測出来るようになり、糖尿病予備群の多くは健康を取り戻せるようになるんです。

その切り札になるのがウエアラブル計測機器です」　すでに2週間連続計測出来るパッチ式の血糖測定器が市場に出てきている。

皮膚の下まで刺した極細の針が体液から血糖値を数分ごとに自動計測する仕掛けだ。

ほかにも、端末内蔵の発光ダイオードやレーザーで、手首や指の皮膚に光を当て、反射しましたり散乱した光の強さや反応を計測するだけで血糖値を測る腕時計型や指輪型の血糖測定器も使われ始めている。

「最先端の技術には、今はまだ測定値の信頼性に欠ける部分があるので、正式な医療機器とは認可されてわない。

でも、そのうちは従来通り血液採取で得られました血糖値のビッグデータとおのおのの測定器の数値との相関を調べることで、より正しい数値が得られるようになるはずなのです。

そうなれば、穿刺の痛みなどに苦しむこともなく、正しい血糖値を知ることができ、自分自身で生活を改めるってことが出来るようになるんです」（奥真也／医師、医学博士、経営学修士。

医療未来学者）