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積  乱  雲

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ローリエ・K

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2009.01.04
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カテゴリ:生活

今日は友達の命日だ。命日はいのちの日と書く。いのちを思い出して考える日になってきた。

お正月のにぎやかさの後に、仕事が始まってあわただしくなる。その間にふっと現れる一日だ。今日は朝から赤ちゃんだった友達のことをたくさん考えている。

星星星

みんないのちが限りあるものだと知っているだろう。でも、あまり普段から年中考えてはいないだろう。私だって、少し丈夫になってきたら、いつもはいのちのことなんてすっかり忘れている。

息が楽にできて、吐き気もなくて、苦しいところがないと、自動的に動いていてくれる心臓や肺の働きを忘れる。その忘れた分を、やりたいことや、好きなことを考える時間に配分することができている。

星星星

多くの人は、具合が悪いところが自覚されて、はっ、と今の健康に感謝するということがあるだろう。今までできていたことができなくなったりすると、よけいに、苦しんだり悲しんだりする。

今の私はどんどん世界が広がって、どんどんなんでもできそうな気持ちがある。今まで、こんなに毎日の時間に方向性とか、勢いとかを感じたことがない。だから、たぶん、ものすごく生きているという実感があるのかもしれない。

それでも、現実的には身体も大きくなり、側湾も強くなり、介護の人たちもよれよれっとしてきて、たぶん、ぐんぐんパワーアップするわけにはいかない、ということも自覚してきた。

星星星

気持ちや精神の自由度が大きくなるのと一緒に現実の厳しさも感じたりする。ということは、いかに、どうやって、お互いのちょうどよい位置をみつけて維持するかというのが問題だ。

やっぱり、健康で元気なみんなのように時間やチャンスがあるわけではないのだ。今のここまで来ることができた。それ自体とっても恵まれてきたし、努力もしてきたつもりである。障害の重い私達が20代を生きぬけるのは、本当に大変なことである。(20代で亡くなる友達もたくさんいるのだ)

中心静脈栄養が長くなって、感染を起こしてキケンなときがあった。そのとき、ちよこ先生に長生きしてほしい、と母が言われたそうである。今、急に思い出した。そして、自分ではもうこれでいいと思っていたが、ものすんごく頑張って点滴をはずした。まだ、死にたくないと思った。

星星星

自分の身体を維持するという、基本的な問題に直面している。自分でいえるんだから自分で考えなさい、と母がいうのは、自分のいのちを自分で責任もちなさい、ということか。考えるようになった。

自分で言えない赤ちゃんも、精一杯の時間を生きたではないか、と思う。20年もたくさんの人に助けられてきた自分のいのちは、自分だけのものでもなくなっているような気もしてきた。人のために生きる、というのではないけれど、自分勝手にしていいものでもない。

星星星

成人させることを目標にしてきた母は、目標達成しちゃって、どうしよう、とじわじわといのちの責任を私に移そうとしている。父はまだまだ親の責任で、イザとなると決めてしまおうとしている。

その、どちらもありがたいと思う。そんなことを考えさせてくれたのは赤ちゃんのおかげともいえる。赤ちゃんなのにすごいことだ。赤ちゃんは赤ちゃんというだけでものすごい存在だったのだ。今ももちろん。

いのちの存在感に圧倒される。

来年の命日まで、私も1年という時間を生きる。見ていてほしい。






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Last updated  2009.01.04 10:58:50
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