個人的にはアメリカの80年代を代表する名盤だと思っている【
スターシップ】の『KNEE DEEP IN THE HOOPLA』です。
でも、スターシップのオリジナルアルバムは(日本盤)廃盤になっているようだし、全米No.1ヒットを記録した「We Built This City」(シスコはロック・シティ)は某雑誌が行なった“歴代ワーストソング50”の投票で見事(?)1位を獲得している。「ロックの商業化を批判する一方で商業路線を走っているから」とか「歌詞が愚か」であるという理由らしいのですが……邦題からすると確かに無意味なのかもしれない。
サンフランシスコがロック・シティ?そんな訳ないだろうみたいなのは解ります。
歌詞まではわかりゃしないけど、このアルバムのほとんどの曲はメロディーは最上である事に間違いないと思う。
スターシップは【
ジェファーソン・エアブレイン】→【
ジェファーソン・スターシップ】、そしてスターシップとバンド名が変化してきたバンドである。ジェファーソンの名前が取れてしまったのはオリジナル・メンバーだったポール・カントナーが脱退し、裁判沙汰にもなったあげくに名乗れなくなったという事のようである。
1965年結成以来、ジェファーソン・エアブレイン時代から数えて通算20枚以上出し続けたアルバム、しかし全米No.1ヒットを獲得したのは「We Built This City」が最初だった。
著名度の割にこの意外な事実。全9曲のうちメンバーの手による
オリジナル曲がたった1曲と言うのも意外な事実でした。これが商業路線とも言えるか?
「LOVE RUSTS」は作者がバーニー・トーピンとマーティン・ペイジという人でこの二人は
【ハート】の「THESE DREAMS」も書いている。ハートとスターシップこの二つのバンドはヒットを連発していた時期も1985年から1986年の同時期で音の傾向も似ていると思う。ハートの方がハードな曲が多いけどスターシップの「セーラ」ハートの「アローン」とも似通ったバラードに聞こえます。
スターシップにはグレース・スリックとミッキー・トーマスと言う二枚看板の男女混声ヴォーカリストがいました。
この二人は本当に歌が上手い。グレース・スリックの低いパワフルな声もミッキー・トーマスのハイトーン・ヴォイスも気持ちが良いんです。サウンドもナチュラルなエレクトロニクス、心地良いです。
「We Built This City」も名曲にしときましょ。(笑)
このアルバムをチェックしてみる?