《1954年1月19日、東京都八王子市生まれ。10代の頃に細野晴臣らと知り合い、73年にキャラメル・ママの協力を得て1作目『ひこうき雲』を発表。スタイリッシュな音楽でニューミュージック時代の到来を告げる。75年に「あの日に帰りたい」がチャート1位を獲得。翌76年、松任谷正隆と結婚。公私にわたる良きパートナーを得て、その後も年1作のペースでアルバムを発表。98年には初のベスト盤を発売。驚異的な売り上げを記録し、健在ぶりを示した。》~CDジャーナルより~
NHKの松任谷由実スペシャルを見ていて、ユーミンの曲は確実に着実に新しい世代(中学生)に歌い受け継がれているという事を確認しました。地方の中学校の卒業式にも参列していたユーミン。嬉しそうでした。それをTVで見ていた
私も何だかジーンと来てしまいました。
35年も経過して、自分の曲が新しい世代の共感を得ているなんて、奇跡かもしれないけど、変わらない人間の基本的な想いや、
夢っていつの時代にも普遍的なんですね。ほんとアーティスト冥利につきますね。
ここ数年のユーミンの音楽活動は、少し地味かなーと思っていたのだけど、今回はやる気十分気合い充分、伝わってきます。プロモーション兼ねてTVに良く出ていますね。
《ハートの落書き》
♪校庭のむこうから 君の打つ球音が
補習の窓に きこえていた夏
答えを探して でも見つけられなくて
とり残された 教室の隅の
机の傷あと ハートの落書き
最前線には 届かなかったけど
それでも全てがきらきらしていた
あの日それぞれの 夢の途中
いつも思い出す あの頃のこと
きみもどれくらい もがいていたか
それでもあんなに きらきらしていた
はるかそれぞれの 夢の途中
ふりむけばきっと きらきらしている
今もそれぞれの 夢の途中♪
そうそう大事なのは、夢を見続けるということを忘れてはいけないと言うこと。苦しくて辛くて、けして楽ではなかった毎日を生き続けるという事。でも35年経過して忘れかけていた事でも、確かに記憶の片隅に存在している夢。
今蘇ったことに再び感動、そして感謝。
《Flying Messenger》
♪私は さすらう花びらのような
千切れた 言葉をつないで渡します
今では どこにも無い番地を探して
あなたの心の誰かに
私は 空飛ぶ夢の配達人
書かずに 終わった手紙も届けます
恋した 街角 吹いていく風になって
失くした 気持ちを伝えに♪
珍しくストーンズ風にロックンロールしている「黄色いロールスロイス」やレトロ調の「Bueno Adios」、「Judus Kiss」にしても、
一貫したストーリー性とドラマを感じる。夢配達人としての松任谷由実の存在感は、いつにもまして際だっている。
《夜空でつながっている》
♪ありがとう こんなに寂しい想いがあるなんて
誰からも 何からも 知らされていなかった
夜空の彼方に きらめくひとつ星を見て
涙こぼすって本当のことだったんだね
ここに ここにはいない あなたに語りかけよう
まるで となりにすわり もたれるように
ありがとう いつでも 心の奥にいてくれて
だから明日 私また歩き出す♪
久しぶりにTVで歌い踊っていたユーミンを見て、思わず“若い!”“若いなぁ!”と声が出てしまった。話をしているときと、歌っている時のユーミンほどギャップを感じるものはないけど、いったい何処から、あの言葉が湧いてくるのだろうかと思わずにいられません。
通算35枚目にして3年ぶりのオリジナルアルバム。ベスト5に入る傑作だと思う。ジャケットも良い感じ。
色んな夢がスーツケースに一杯詰まっているんでしょうね。(^^)
同時発売の、ユーミン楽曲だけのロック・カバーアルバム『Shout at YUMING ROCKS』も欲しい!
(2009年コンサートツアーの、アルバム購入者特別先行予約申し込みました。10月3日の最終日東京国際フォーラムで。。。当たってくれい。笑)
そしてもう一度夢見るだろう