《1990年にデビューした男性5人組アイドル。当初は“ニュー・キッズの英国版”と見なされ苦戦したが、93年からヒット街道を驀進しはじめ「プレイ」「エヴリシング・チェンジズ」などが全英No.1となる。リード・シンガーのゲイリー・バーロウはソングライターとしても評価される。96年に解散し、ロビー・ウイリアムスは国民的人気シンガーへ成長する。テイク・ザットの登場はその後のボーイズ・グループ・ブームのきっかけとなった。》~CDジャーナルより~
入れ替わりの激しいUKのアルバムチャートNo.1の座を5週以上も維持したテイク・ザットの圧倒的な英国での人気は、ここ日本に居る限りはピンとは来ない。そう2010年の年末はテイク・ザットでシーンを席巻していたはず。
脱退していたロビー・ウイリアムスの再加入の興奮を、ここ日本で味わえないのはとても悲しいが、かわりにニューアルバムの『PROGRESS』を堪能しきっています。
2006年の再結成からは3作目になるアルバム『PROGRESS』。前2作と比べると、確かにロビー一人増えたこともあり、サウンドがたっぷりとしていて壮大になっている。
コーラスも低音部が強調されて厚みが増していました。
皮肉にもゲイリー・バーロウのメロディーラインが控えめになってしまったような気もするけど、乗りの良さは増している。「UNDERGROUND MACHINE」とか聴いていると、ロビー色が強いなぁと感じるのです。
流行ともいえるエレクトリックなビートが聴ける「WHAT DO YOU WANT FROM ME?」「AFFIRMATION」もそこそこ楽しめるし悪くはない。
個人的には、やはりバラード系の「THE FLOOD」「EIGHT LETTERS」辺りがテイク・ザットらしくて好きだなぁ。
ゲイリーとロビーのバランスをどう摂っていくかのかというのが、大きな問題だと思うのだけど、今作はだいぶロビーに譲ったように思えます。
2人が仲良く(!?)リードヴォーカルを分け合っている「THE FLOOD」を聴けるだけでもこのアルバムの価値はあり。ファンとはそういうものです。(笑)
5人が揃ったステージを早く見たいよー。
Take That/Progress