LILY ALLEN(リリー・アレン)『It’s Not Me,It’s you』
《英国生まれの女性シンガー。学校生活に馴染めず、15歳でドロップアウト、その後に音楽活動を開始する。2005年、レーベルとの契約を獲得すると同時に自作の曲をインターネット上で公開。すると、コミュニティ・サイト“Myspace”でそれらの楽曲が評判を呼び、アクセスが100万件を突破するなど、デビュー前から大きな話題となった。06年、シングル「LDN」でデビュー。アルバム『Alright, Still』とともに大ヒットを記録した。》~CDジャーナルより~英国の女性シンガーで美人だと思ったことは滅多になく、【リリー・アレン】もまた、美人でもないし飛び切り可愛いという程でもないけど、魅力のある人だなと思う。ちなみに北欧やロシアの女性は美人が多いですね。(笑)ファーストアルバムも良作だったようだけど、購入までには至らなかった。何だかスカっぽいリズムが目立ちすぎて、リリーのヴォーカルの魅力が半減されているような気がしたから。今作『It’s Not Me,It’s you』は試聴で即気に入ってしまい、国内盤リリースから早々と購入してきました。プロデューサーが【ザ・バード・アンド・ザ・ビー】のグレッグ・カースティンなので期待も大でしたが。。。。うむ、なかなかお洒落にアレンジされています。レゲエやスカなどの要素は影を潜め、(「22」という曲は、例外的にらしさを残しつつ)エレクトロニクスを散りばめたポップチューンに仕上がっていますね。偶然なのかもしれないけど、【キラーズ】に始まって【フランツ・フェルディナンド】と来て、またまたエレクトロニックビートを基調にした傑作アルバムの誕生という感じじゃないですか。売れるアルバムの流れ(流行)なのかもしれない。ビートに重みはないけれど厚みがあって、聴きやすくて乗りやすい。リリー・アレンのヴォーカルは早口でヒップホップ色が強くて、流暢にリズムに乗っていて、耳に馴染みます。深みがあって円い声の質は表現力も充分で、説得力があります。楽曲に硬さがないのも広く支持される要素のような気がする。《The Fear》♪リッチになって腐る程お金が欲しい 頭がいいとか面白いとかどうでもいい いっぱい洋服が欲しい 死ぬ程ダイヤモンドが欲しい 探している間に死んじゃう人もいるって聞くけど 銃の事は忘れよう 爆弾の事も忘れよう 自分の中のリトル・ミッションで殺しているだけだもの 今は聖人じゃないけど罪人でもない 今は何もかも上手く行ってるよ このままダイエットが成功すればね もう自分の中で何が正しくて何がほんとなんて分からない 自分の心も分からない ねえ いつになれば何もかもはっきりするの 怖くて呑み込まれそうよ♪歌詞も面白い。鋭い観察眼と、素直で正直な視点で書かれているような曲が多いです。単体での曲の出来は申し分なく、ポップでキャッチー。何処から聴いてもリリー・アレンらしさが楽しめるし、通して聴いてもアルバム全体の統一感も得られる。そういった意味で、金太郎飴的な作品だなぁと思います。お転婆娘って感じの可愛らしさも残しつつ、色気のある大人っぽい女性らしさも備える作品。これは間違いなく売れますね。(売れています)「I Could Say」と「The Fear」は名曲です。イッツ・ノット・ミー、イッツ・ユーをチェックLily Allen - The Fearを見てみる? Powered by TubeFire.com