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カテゴリ:Scottish Terrier
セナと初めて会ったのは9年前。
お願いしておいたペットショップから連絡があり、ワクワクして会いに行きました。 奥の方の部屋から出て来た女性の腕の中に、小さな黒いワンコが! 眠たそうな顔で、とってもとぼけた表情で私を見ていました。 「このコなんですけど、いかがでしょうか?」女性の声に「えっ?、あぁ、このコ、うん、このコで良いです。お願いします!」と、嬉しくて嬉しくて暫しぼんやり眺めてしまっていて、慌ててそう答えた事を今でもはっきりと憶えています。 「このコで、」なんて言ってしまったけど「このコが、このコこそ」でした! 寝ぼけ眼の小さな真っ黒のワンコは、持ち手のついた可愛い絵柄の段ボール箱に入れられ、車で20分程で我が家に着きました。 F1パイロット、アイルトン・セナの大ファンだった事、そしてまたセナという言葉の響きが好きで、名前は「セナ」に決定。 耳が大きくて黒い兎みたいでした。悪戯好きで、側に居る人の足の後ろ(くるぶしの辺り)をキュっと噛んで全速力で逃げて行くのが得意で(さすがに走るのがめっちゃ速い!)いつも叱られていたっけ・・・。 きっと歯が生え変わる時にむず痒かったのでしょうね。 部屋のあちこちに小さな白いものが落ちていて、「あれっ、これ何かしら?」とよく見ると抜けた乳歯でした。可笑しくて可愛くて、1つ記念にとってあります。 ![]() 初めてのお散歩をビデオに撮ったり、初めてのトリミングで可愛いおリボンを2つ付けてもらって帰って来て、「似合わネーっ!」って大笑いしたり、まだ食べてはいけないガムを力一杯食べてしまって消化不良で入院、一週間ほど危ない状態が続いて心配で生きた心地もせずに過ごした事等を懐かしく思い出します。 あれからもう9年も経ったなんて・・・。 思えばいつもいつも一緒だったから、(寿命を考えれば、いつかはお別れする時がやって来る)と頭では分かっていても現実感に乏しいというか(いつかは・・・でしょう?まだまだ先の事)とあまり深く考えなかった。考えたくなかったのですね。 とこらが、2年前の4月、朝方突然倒れ、精密検査の結果、脳腫瘍と診断され、病院から帰る車の中でセナを抱きしめながら(この子は助からないの?)と思ったら涙が止まりませんでした。その後 MRI検査を重ねて行く内に、進行が遅い事が分かり、1年半後位に、担当の医師から腫瘍はどうやら良性の物らしいと告げられた時は本当に嬉しかったです。 ところがそれから半年後の今年4月、今度は線維肉腫という皮膚ガンがセナを襲いました。それも手術や治療のできない悪性のもの・・・。余命半年程との宣告を受けました。又もや絶望の渕に立たされ、今回も何とか奇跡が起こる事を祈りましたが、願いも空しく病魔は容赦なくセナの身体を蝕んでいきます。 身体が急に衰弱する事もなく、元気や食欲は有るのですが、左目の辺りに発症した為、お顔が崩れてきてしまったのです。たぶん初めてご覧になった方は相当ショックを受けるでしょう。あんなに可愛かったのに・・・。でも強い痛みが無い事がせめてもの救いです。どんな顔になろうと、私にとっては世界一可愛いセナである事に変わりはありません。 この続きはまた明日書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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