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カテゴリ:小説
※イメージ画 産業革命……。 大昔、そんな革命が起き、今の技術の基盤になったらしい。 この工業の街「インデュール」はその時からあった街だと聞いている。 ……まあ、何か残っているわけではないから本当のところは分からないが。 ここは、断崖絶壁の谷間に作られた工場と鉱脈がある大きな街だ。 だが実際に、工場が動いているかどうかと聞かれたら、答えはノーだ。 大破壊が起きた後、その工場は居住区となっており、鉱山は封鎖されている。 こんなところに人が住んでいる理由は、“屋根のある建物”があるからだ。 雨さえ凌げれば、人はどこでも住めるとは良く言ったものだ。 ……この街は大きい。 街の中心である商店街以外の工場地帯は、“スラム街”となっている。 無法者と呼ばれる荒くれ者達や、親がいない子供たちの住処になっているところだ。 そんな危険な輩が多いスラム街であり、こいつらはいつ中心街に危害を加えるか分からない。 だが、彼らはそうしない。 そこを仕切っている連中は、中心街には危害を加えないのが不思議だと思う人々も多いかもしれないが、それには理由がある。 私たちモンスターハンターは、主にこの中心街にあるハンターオフィスに足を運び、狩り場の情報や賞金首の情報を仕入れにやってくる。 荒くれ者達がいくら強くても、我々のように幾多の戦場を駆け巡っている者達からすれば、一般人に毛が生えた程度の強さ。 街で暴れたところで、我々に鎮圧されることは目に見えているため、誰も襲わないのだ。 ある意味、私たちは彼らの抑止力になっているようだ。 まあ、そんなことを考えるモンスターハンターはそういないだろうが。我々にとっては、降りかかる火の粉を消すだけだから。 ……この街に、少し前に賞金首がいたようだ。 ハンターオフィスで賞金首の張り紙を見た時、すでに退治された印であるバッテンが付けられていた。 機械系モンスター「モーゼル」。 情報では、巨大なトンネル掘り機のようだが、何者かによって撃破されたようだ。 賞金首を撃破した人間の名前は「ローグ」。「不死身のソルジャー」という二つ名を持ったベテランハンターのようだ。 知らない名前だ。 ……残念だった。 もう少し早く来ていれば、私がその賞金首を倒せていたかもしれない。 だが、すでに倒されているならと仕方ないと諦めざるを得ない。 そんなことをハンターオフィスで考えていた時、“小さな”モンスターハンターが受付の女性に“今週のターゲット”の成果を話していた。 これは、ハンターオフィスの組織がモンスターを指定し、そのモンスター退治後に貰える規定金額にプラスして、金額を上乗せするシステムだ。 今週のということは期間が決められており、その期間が過ぎるとその上乗せする分の金額は貰えなくなる。 どうやら、彼は成功したようだ。 嬉しそうに、無邪気な笑顔で受付の女性からお金を貰い、彼は颯爽とハンターオフィスを後にした。 受付の女性に聞いたところ、まだ期間に余裕があるようだ。 ……どれ、私もそのモンスターを狩りに行くか。 次の町に行くための旅費を稼がないといけないからな。 どうも、今回はメタルマックスサーガ ReBirth part4に登場する街の後日談みたいなお話です。 とは言っても、それほど書くことはありませんが(^^; 因みに、イメージ画は、オンラインゲーム「メタルサーガ ニューフロンティア」の街の一つです。 現在プレイしており、何かをやっている片手間でできるゲームです。 基本無料なので、のんびりとプレイしております。 それでは、次回もまた何か書きますので、よろしく。 ノシ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 11, 2012 02:15:11 AM
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