(￣o ￣;)オ(￣0 ￣;)ハ(￣、￣;)ヨ...、まだ本調子ではないショウ隊員です。
今回のは長い･･･。長すぎます。
早く良くなってくれないと美味しい物が食べられない。
本当は今日、あるラーメン店に行こうかと思っていたのに･･･。
残念！
さて、昨日の続きです。
沖縄生まれの仲買人のおじさん。
会議に参加して、少しずつ話をするうちにちょっと面白い人だなと
思い始めていました。
今日はこの人をクローズアップした話。
ただ一つ問題が・・・。
ネタがありすぎて、今日だけで終わるのかどうか。
終わらなかったら明日にも続きますので。
ではまいりましょう♪
旅日記４０【沖縄生まれの仲買人】
会議にも参加して頂いた沖縄生まれの仲買人。
その真剣なまなざしはさすが沖縄生まれと言うだけあって、
堀の深い顔立ちからキッとした瞳でこちらを睨んでいる。
何故沖縄生まれというのが最初からわかったかというと、
私が沖縄の農家さんは本当にアバウトで困ると言った一言からだった。
仲買人：
「そうじゃろ！沖縄生まれはだいたいアバウトじゃけん。
間に合わなかったら明日になれば何とかなるという気持ちがあるからの」
それじゃ困るのですが、もともとその土地の風土なので、仕方がないらしい。
それだけで何だか打ち解けたみたいだったが、
その夜の宴会の席で本当に分かり合えるようになれたのです。
【さとうきびから逃げてきた】
沖縄から何故石川県に来たのか。
その問いに対しての答えが「さとうきびから逃げたかった」というのです。
沖縄の仕事は本当に限られているそうで、
主に観光が主体。
それ以外といったら、農業しかなく、それも栽培できるものといったら、
「さとうきび」なのだそう。
沖縄は誰でも知っているように台風が襲来することが多い県です。
ですから、台風に強い作物しか栽培が出来ないという性質があります。
それに一番適しているのが、「さとうきび」なのです。
ただし、栽培はまだいい。
その収穫が地獄になると言うのです。
収穫時期になると取引先から
「何月何日の何時に１０トン車のトラックが行くから、それまでに収穫して集めておいてくれ」
という依頼が入ります。
それからがさあ大変！
畑が道路に面していればそれほど苦でもないですが、
大きい畑を２枚ほど横切って、やっと自分の畑にたどり着くのです。
その道のりを収穫した束ねたさとうきび３０ｋｇを肩に担いで、往復するのです。
１０トンと３０ｋｇ。一体どれだけの束を作ればいいのでしょうか。
それを運ばなければならないのです。
何度も往復するうちに肩の皮がめくれて、物凄い痛い。
だからタオルを肩にかけて、また担ぐけどやはり痛い。
それを何度も繰り返して、その日時までに間に合わせないといけないのです。
それがどうしても嫌で家を飛び出したのだそう。
私には想像できません。
ただその方の表情を読み取るしかありません。
ですが、それが並大抵のことではないと言うことだけは読み取れました。
言葉だけではわかりません。
でも、それが毎年続く辛さは本人しかわからないのです。
たった数日の仕事じゃないですかとおっしゃる方がいるかもしれません。
でもその方にとってはどうしても無理なことだったのです。
無理なものは無理。
そう言えることがまた素敵なのかなと。
それで本州の石川県に来たというのもまたすごい人ですけど。
【人生とは出会いである】
この仕事をしていて、色んな人に出会えるのが楽しく幸せなこと。
その出会えた人にどう接するのかが大切だとその方はおっしゃいます。
仲買人に成り立ての頃、上司に思いっきりいじめられて仕事を覚えていったのだそう。
その時の思い、コンチキチョー！いつか・・・と恨みしかなかったそうです。
そして、その上司だった人の息子が自分の会社に入ってきて部下になった。
「本当にいいかい？」とその上司だった人に確認したら、「いい」と言う。
普通だったら、その息子に辛くすると思われるかもしれません。
でもその方は違いました。
本音でその息子にぶつかります。
仲買人：
「俺はお前の親父に辛い目にあわされてきた。正直恨みを持っている。
でもお前にはその恨みを晴らそうとは思わない。
お前の面倒はしっかりと俺が見るし、責任を取る。
だからこっちに来て、しっかりと俺の仕事を盗め。
ええか、負けるんじゃないぞ！」
ココロの大きい人だと思いました。
そして、何故そんな考え方になったのかを問いただしたところ、
「自分の孫にその恩が返って来たらそれでええ」というのです。
自分はその次やそのまた次の代の肥やしになって、
その子供たちが幸せになれば、どれだけでも頑張れる。
また恨みを恨みで返せば、それが子供たちに行く。
だから自分で切って、幸せの道に向かわせることが一番大切なんだと。
自分の幸せでなく、次の幸せのために生きる。
それが出来る人がどれだけの方がいらっしゃるのでしょうか。
来るもの拒まず、去るもの追わず。
まさにこれが人生と教えていただきました。
あなたは恨みやねたみでお付き合いをしている人はいませんか？
今からでも遅くはないです。
ちょっとだけ考え方を変えてみてはいかがですか？
あなたの子供が幸せになるために、生きてみませんか？
今回の旅で出会えた方ですが、また会いたい1人。
今度はちゃんとお酒が飲める状態で行きますから（笑）
とことん勝負しましょう！
