ホシミスト3013の天体撮影記

2013/12/19(木)20:44

記念のモンキー星雲

星雲(348)

 SKY90という望遠鏡を購入した後、学生時代に撮影したことがなかった対象としては  初めて撮影してみようと思ったのが、NGC2174モンキー星雲でした。  この星雲が意外にも撮影できてしまったことが、  現在の、散光星雲の撮影にはまっている私、を作った一つのきっかけです。  そういう意味で記念の撮影対象ですが、実は撮影してからアップするのを  ずっとためらっていました。  これをアップすると、もう天空を一周しました・・・という意味になりそうで・・・  まだ撮影していない星雲もたくさんあるのに・・・なんて、無意味な感傷で(笑) NGC2174モンキーフェイス星雲(IMG_0591) posted by (C)ホシミスト_3013 Takahashi SKY90(D90f407RD) Canon EOS Kiss X4(Ir) ISO6400 60秒 Vixen SXD モーター任せっきり追尾 2012.11/12にフィルターなしで撮影した8枚をPhotoshop Elements でコンポジット 2013.11/07にAstronomik-CLS-CCD-EOSを装着して撮影した16枚のコンポジット その2枚の写真をさらにPhotoshop Elementsでコンポジットしてみました。 ピクセル等倍で2592×1728ピクセルにトリミング後、 2048×ピクセルにリサイズしています。  ふたご座のカストルの足元、昨日の写真では、ふたご座の横に並ぶ二本のラインの上の方、  その右側の端にあります。  ふたご座に近接してはいますが、この領域はまだ実はオリオン座になります。  猿の顔に似ていることから、モンキー星雲、とか、モンキーフェイス星雲、と言われますが  英語では、Monkey head nebula というのだそうです。  太陽系からの距離は6400光年、内部にある星はできたての若い星なのだそうですが  非常にまばらになっていて、NGC2175という番号の散開星団、と言われても  もうひとつ、ピンときません。  昨日の写真にも赤々とその姿が写っていますが、  そのように、広角レンズでもその存在を写すことができます。  就職してからというもの、一時暇な所に転勤もしましたが、  おおむね、ただ仕事に没頭する毎日で、これほど好きな星空にも見向きもせず、  ただ職場と自宅の往復をするだけの毎日が、20年近く続きました。  その間に、百武彗星・ヘールボップ彗星の到来  シューメーカー・レビー彗星の木星衝突  しし座流星群の大出現、と、枚挙にいとまがない誘惑がありました・・・  それでも、仕事に追われ、わきめをふる時間は取れない、と思っていましたし  それで息が詰まる、ということもありませんでした。  それがいったいどうしたことか、3年ほど前から、急に星が見たくてたまらなくなり・・・  経緯台を買い、デジイチを買い、もうたまらず赤道儀を買い、SKY90を買った。  そして今にいたります。  ずいぶんつぎ込んだものですが、酒も飲まず、どこかに遊びに行くわけでもなく  他にお金を使わない・・・ということで家族に大目に見てもらって。  このサル顔星雲を撮ったあたりから、  この人、思ったより下手の横好きではなく、それなりに写真撮れるのか・・・  と、家族の見る目を変えることに成功したようで、  現在は、夜中に星を見ても、家族のだれからも文句を言われなくなりました(笑)  ただ、仕事の面では、昼間働いて、夜は星を見て、だと、いつ寝るの?という状態で、  結局仕事をため気味にしてしまうことになるわけです・・・  趣味の世界にどっぷりつかるには、まだ早かったのかな?なんて思いながら、  この趣味のおかげで、人脈ができたり、お客さんとの会話が弾んだり。  仕事マシーンのように思っていた、というお客さんの、私への対応が変わったり・・・  まあ、あまり早くから趣味の世界に没頭して、仕事がいい加減な後輩もたくさん見てきましたが  私はそろそろ、そんなことをしてもいい時期だったのかな?  ま、そう思えるように、仕事とうまく両立して行きたい、と思います。  記念のモンキー星雲を見ながら、そんなことを思ったりしました(笑)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る