カテゴリ:銀河
せっかく一生懸命撮影したのに、写真を見ていたらピントが甘くてがっかり・・・
なんて経験はないでしょうか?? 私ホシミストは、そんなことは・・・・・しょっちゅうです(^^ゞ 鏡筒の金属部分が、保管場所の温度と外気温の違いのために、 気温に慣れてきたときに伸縮してしまう、のも一つの原因です。 これはあわてて撮影をしない、と肝に銘じることで、 ある程度は防げます。 (撮影中に外気温が大きく変わってしまった場合はその限りにありませんが) なので、最近は、本撮影開始前に、ダークフレームの撮影をやったり・・・ ダークフレームは最近最低20、できれば32コマを目安に撮影しようと思っていますが そのうち半分の16コマを撮影前に、16コマを撮影後に、と考えると、 2分の撮影時間だと、16コマのダークフレームの撮影に32分少々かかるわけで、 その間にモータードライブの接続、極軸合わせ、鏡筒のバランス取り、さらには オートガイダーの微調整、なんかをしていると、あっという間に過ぎてしまいます。 撮影後だと、撤収作業に30分くらいはかかるので、ちょうどいいかな?と。 おっとっと、ダークフレームの話ではなく、フォーカスの話しでしたね。 話しのフォーカスもずれてしまっていました(^^ゞ そういうわけで、鏡筒の伸縮についてはそれでなんとか最小限に抑えるとして それでも、大本のピント合わせが上手くいかないと、元も子もないわけです。 私の使っている屈折望遠鏡(SKY90)は、前ピン・後ピン、で、 恒星の周りの色滲みの色が赤から青に変わるので、 それを目安にピント合わせをすれば、結構それだけで合ってしまったりします。 (カメラのライブビューで10倍拡大表示を使っています) ところで、シュミカセの場合は、ピント合わせは屈折の比じゃなく難しいんです。 (Fが暗いので、ピントが合う範囲が広いからいいじゃないか、と思うかもしれませんが) 色の収差が出にくいこともありますが、 鏡筒が太いため、筒内気流の影響もあったりして、 恒星像が膨らんでしまっているために、ライブビュー10倍を使ったピント合わせが、 なかなかうまくいかないのです。 せっかく撮影したのに、こんなピンボケでは、悲しくなりますね。 ピンボケのM51 posted by (C)ホシミスト_3013 そこで、ピント合わせに登場するのが、バーチノフマスクです。 実は屈折望遠鏡の方でも、自分の目で合わせた後に、バーチノフマスクをかぶせて撮影し その写真を拡大してプレビューして、きちんとピントが合っているかを確認してから 撮影に入るようにし・・・・・た方がいいと自分に言い聞かせています(^^ゞ (時々はしょって、後で泣きます) バーチノフマスクは、紙に印刷して切り抜くのが一番良い方法ですが、 後で写真を見ていただけたらわかりますが、結構切り抜くのが手間がかかる格好をしています。 その上、苦労して作ったバーチノフマスクが、 風で飛ばされたり、夜露にぬれて使えなくなったりすると、泣くに泣けませんので できれば簡単に、何度でも作れるようにしたいものです。 (飛んだりしない、濡れても平気、なように作る、と言わないところが、あはは、ですが) 考えたのが、透明な用紙に印刷すれば簡単じゃあないか!です。 そこで購入したのがOHP用紙です。 1-OHPシートでバーチノフマスク posted by (C)ホシミスト_3013 ついこの間まで、勤務先に、レーザープリンターがあったので カーボンで印刷すれば水濡れにも強いのでしょうが、 今はインクジェットしかないため、湿度に弱いことを念頭に置いた上で 使う必要があります。 しかも完全に不透過、というところまでは黒くはなりません。 このぺらぺらの用紙をどうやって鏡筒にかぶせるか・・・ 特に、20cmシュミカセ用のバーチノフマスクはA4サイズにはおさまりきれませんので 折り曲げても・・・ そこで思いついたのは、すきまクッションを貼ってみよう・・・でした。 鏡筒の形にすきまクッションを貼って、鏡筒にかぶせたら・・・ よほどの強風でなければ、ちゃんと固定できます~~ 2-バーチノフマスク写真判定 posted by (C)ホシミスト_3013 残念ながら、この用紙は透明とはいえ、写真レンズではありませんから、 光の散乱・反射・減光は起きます。 暗い星を目で見て、バーチノフマスクによる光の線を確認するのは難しいです。 ところがそこはデジタル時代の恩恵、カメラで撮影したものは、その場で確認できる、 という長所を生かせば、 暗い星でも撮影して、線がちゃんと重なっているかを確認しながら、フォーカシングして行けば ちゃんと合焦位置に持ってくることができます~~。 ほら、そうやって撮影すると、トラペジウムだってしっかり見える写真が撮れるんですから~~。 トラペジウム posted by (C)ホシミスト_3013 ちなみに、バーチノフマスクは、 インターネットのサイト上で、簡単に作れます。 ↓今すぐサイトにGO??↓ http://astrojargon.net/MaskGenerator.aspx?AspxAutoDetectCookieSupport=1 そこで、 Focal length (mm) には焦点距離を(私のシュミカセの場合はレデューサー付きで1422) Aperture (mm) には口径を (私のシュミカセの場合は203) Edge thickness (mm)には、マスクの周囲の黒いリングの幅をどれくらいにしたいかを入力します。 鏡筒の開口部の直径は、主鏡の口径よりも大きく作られていますからね。 ところで、今回はOHPシートを使いましたが、 これは本当に湿気に弱くて、すぐにべとべとになってしまいます。 次に作り替えるなら、こんなのもありかなぁ??と思っています。 ★1/27am9:59迄ポイント3倍・Facebook経由購入でP5倍★【Joshinは平成20/22/24年度製品安全対策優良企業 連続受賞・Pマーク取得企業】32007【税込】 エーワン インクジェット専用 屋外使用可サインラベルシール A4判 ノーカット 3セット A-one [32007]【返品種別A】【RCP】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月26日 20時01分54秒
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