1年前に、おとめ座銀河団を初めていろいろ調べて、
その時に初めて知ったマルカリアンの銀河鎖。
昨年もおそらく鏡筒の伸縮によるフォーカスのずれに泣かされたのだと思いますが
あまり満足のいく写真は撮影できませんでした。
今年こそは、の思いで、3月に撮影したのですが
この雨続きで、可能な限り小出しにして(^^ゞ、ここまでアップを引き延ばしました(笑)
先日アップしたM86を重力中心に、その南西のM84から、北東のこれまた先日アップしたM88まで、
これら一列に並んだ銀河が、実はM86の強大な重力にひっぱられ、
これからM86に吸収合併されて行くのだそうです。
これらの銀河の固有運動が一致している、ということが観測で分かったので
そのように考えられているそうですが、
その観測を行ったのが、マルカリアンさん、という天文学者なので、
それでマルカリアンチェーン、と呼ばれているそうですね。
マルカリアンの銀河鎖(IMG_1179) posted by (C)ホシミスト_3013
Takahashi SKY90(D90f407RD)
Canon EOS Kiss X4(Ir) ISO1600 60秒×46Fr
Takahashi EM100モーター任せっきり(ノータッチ)
2015.03/24 自宅庭より
DSS(L46 D38 F60 DF60 B32) Normal Average Stack Sat17%
Adobe PSE
NeatImage
ちなみに昨年撮影した写真には、銀河に割り振られた番号も書き込んでいました。
マルカリアンの銀河鎖(おとめ座銀河団)2014.03/10(IMG_4591)名前入り posted by (C)ホシミスト_3013
銀河の衝突、吸収・合併、って、いったいどんな風になるのでしょう??
どうしても思い出してしまうのは、宇宙戦艦ヤマトの最終話、水の惑星アクエリアス。
冒頭で、新しいガミラス帝国が、「突如現れた銀河との衝突による気候変動」で滅亡した
というシーン・・・
どう考えたって、銀河が接近してくるのは、何億年も前からわかっているはずですし、
衝突するほど接近した銀河が、あれほどまでに渦巻構造が見えるわけがない・・・
ん?待てよ??
たとえばおおいぬ座矮小銀河が銀河系に取り込まれようとしている、なんて近接しなくても
近づくだけでスターバーストは起きるわけか・・・
う~~ん・・・
ところで、我が天の川銀河とアンドロメダ銀河は、いずれ衝突、合体して、
楕円銀河のミルコメダになる、と考えられていますが、
Wikipediaで最近ミルコメダのページを見て見たら、
銀河の衝突合体のシミュレーション動画が、リンクされていましたね。
ここまで時間を短縮した動画にすると、
地球上の二つの固まりが引き合って一つに混ざり合う、という現象と同じだなぁ・・・
と思ってしまいます。
銀河同士がぶつかっても、銀河に存在する恒星間の距離はべらぼうに遠いので
恒星同士がぶつかることはない、と書いてあるのをよく見かけますが
この動画を見ると、ぶつかることはなくても、吹き飛ばされているな・・・と感じます。
銀河の巨大な重力のバリヤーに守られた一つの恒星系が、銀河間の空間に放り出されたら、
一体どれほどの環境の変化にさらされるのでしょうね~~。
まあ、なにはともあれ、Wikipediaでミルコメダのページに行って、
NASAによるComputer Generated Imagery という動画をご覧になってみてください。
ダークマターの存在で、銀河円盤の中心の開店に、外縁部が遅れて行くことはない
と言われる天の川銀河の回転は、外縁部が遅れて描かれていますし、
天の川銀河の2.5倍大きいアンドロメダは、大きさの割にダークマターが少ない、
と言われていたような気がしますが、
そちらの方が、レコード盤が回転しているように描かれていて、
あまり深くは知らない私の目からは、?と思うところもあるのですが・・・