6月は梅雨で天気が悪く、星を見るのには向かない月、と思っていますが
私自身の過去を振り返ってみると、
6月には結構星の写真を撮っていることが多いようです。
もっとも、全然ダメな年はダメですけれど・・・
そう言えばどこかで、
梅雨の雨と雨の間の晴れ間は、気流がすごく落ち着いているんだ
と言うようなことを読んだ様な気がします。
一昨夜は梅雨明けのような激しい雷と雨、で、
雨が上がった昨日の空は、まさに梅雨明けのような
水蒸気に白く濁った空でした。
梅雨の合間の晴れ間の気流を通り越して
真夏の気流かも・・・
肉眼で見上げた木星は、結構シンチレーションがありましたが
せっかくの晴れだし、とシュミカセをセットして接眼レンズで見てみたら
ありゃ、意外とよく見える。
CMOSつないでみるとそれほど大きなうねりもなく、
フォーカスが完全に外れるほどの揺れもなし。
今季一番じゃないですか!
日付が変わる前、南中よりもまだまだ東側にいる時は
スタックしてもシャープさに欠けましたが、
日付が変わったあたりからさらに気流状態が安定
ちょうど大赤斑もこちらに回り込んできていたので
いっそ大赤斑が真正面に来るまで撮り続けてやれ
と、なんと総数35カット!
0:40過ぎからは徐々に木星の輝きが鈍くなってゆきましたが
おそらく透明度が悪かったので、
高度が下がってきたことが原因でしょうね。
スタック後の画質の劣化は軽微だったので
えい!と35カット全部derotationしました♪
(楽天)
(フォト蔵)
2019-06-05-1545UTの木星 posted by
(C)ホシミスト_3013
(2019.06/06 00:45JSTの木星)
Edge HD800 + 3xBarlow + ADC + ASI290MC
EM200(AGS-1L)
90秒×35Fr (2019.06/06 00:06~01:30JST)
自宅庭より
AS!3 Registax6 WinJupos PSCS2 SI8
(木星データ)
Diameter=45.89" Magnitude=-2.61
CMI=81.6° CMII=282.0° CMIII=250.9°
FocalLength=7800mm
本当は風邪をひいて喉が痛くて咳が止まらないので
安静にしておかなければ、と思っていたのですが
望遠鏡越しの木星を見て
風邪は明日の曇った夜でも治せるが
木星は明日は撮れないぞ、と
ささやく誰かが自分の中にいました。
結果、手にした画像はその囁きに従って正解でした。
あとは、今日一日仕事を完遂する体力があって、
今夜眠った後風邪が治っていれば
計画通り、ということになるのですが、さて・・・