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カテゴリ:投資
お金の流れ、英語ではキャッシュフローと言いますが、ここで言う「お金の流れ」というのはこのキャッシュフローとはちょっと違います。
いや、同じかもしれませんが、要は、誰が支払い側に居て、誰が儲ける側に居るか、という単純なことです。 この「お金の流れを考える」ということを楽しみの一つとして考えましょう、というのが本日記のテーマです。 「金もち父さん」流に言えば、バランスシートでお金の流れを考える時、いったいそれは誰の「資産」「収入」欄であり、誰の「支出」欄なのか、ということを考えること、とも言えます。 先ほどの日記で、「格安でバケーションを過ごす法」ということで書きましたが、あの中で、 「当然、そのためにはある程度の犠牲が伴いますが、その「犠牲」というのは、つまりその会社が主催する1時間から1時間半のプレゼンテーションに付き合う必要があるのです。」 と書きました。 でも正確に言うとこれはちょっと違っていて、私自身はこれを「犠牲」だとは全然感じておらず、むしろ「楽しんで、お金がもらえる」と思っているのです。 その「楽しみ」というのが、この「お金の流れを考える」こと、です。 ひところ、大前研一さんの著書などでも、ビジネスモデルを考える、というのがはやったことがあります。 大前さんなどはコンサルタントの立場から、レストランやお店に入ると、ふと、「いったいこの店の収益構造はどうなっているのだろう」ということを考える習慣が付いているそうです。 私も似ていて、なにか珍しいことや商売に遭遇すると、「いったい、このビジネスはどういう風に成り立っているのだろう? いったいどんな需要に対しての物やサービスの提供の対価として利益を出しているのだろう?」ということを考える癖があります。 この「犠牲」としたある会社のプレゼンテーションを受ける、というのはまさに、この「ビジネスモデル」あるいは「お金の流れ」を考える、非常にいい機会なのです。 これを単に「犠牲」と考えてしまうと、貴重な4泊5日のバケーションの半日とは言え、自分が面白くもないことに費やすことになり、何百ドル分かの特典が付くにしても、時間の浪費であり無駄ではないか、と感じてしまいます。 幸か不幸か、私の場合は、こういったプレゼンテーションを真剣に聞き、その内容から 「いったい、これだけの大金を投じてまでプロモーションを掛け、それでこの会社はペイしていると言うことは、いったいどんな収益モデルなのだろう」 ということを考えながら聞くのが楽しみでもあるのです。 どんな収益構造をしているにしろ、我々のオプショナルツアーをタダにしてくれて、豪華朝食、タクシー代、Tシャツ代を払ってくれているのは、この会社ではない、ということだけは確かです。 では、誰がこれらの費用を払っているのか? 言うまでもなく、周囲のいくつかのテーブルで拍手を浴びながら、「今日91人目の御契約で~す!」と言われて、立ち上がって、周りの人に手を振っている「あの人たち」です。 10人に一人か、はたまた20人に一人かは知りませんが、こういった朝食兼プレゼンテーションに招かれた人の中の何人かは、このプロモーションの目的に沿って、その「商品」を購入するわけです。 その会社としては、これらの人が購入契約した「利益」の一部を、その他の我々のように何も契約せず、ただ飯を喰らい、ただのバケーションツアーをまんまとせしめたりする輩の全費用にあてているだけの話です。 話を断り続けると、どんどん「特典」も「割引」も増えてきて、最後に担当者が責任者に代わると、そこからまた半額になり、4分の1になり、そして最後にはメンバーの有効期限を無期限にしたり、2泊3日の航空券付き無料御招待、などなど、どんどんエスカレートします。 そのたびに、それだけのことをしてもなおかつ「会社としては利益を出せる」その構造、というものを考えるわけです。 こういった楽しみを味あわせていただいた上に、総額$500相当以上の「特典」までいただいてしまい、並みの日本人なら「申し訳ない」と思ってしまいがちですが、会社として利益をだしているのだからなにも謝る必要はありません。 「御契約!」と言われて、皆に拍手をされていた「ご契約者」。 彼らこそ、私達の「格安バケーション」を実現させてくれている「恩人」です。(笑) 退出する時に、静かに感謝の念を込めて、彼らに軽く頭を下げて参りました。 「お金の流れを考える」。 面白いですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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