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カテゴリ:不動産投資
この9日に、「アメリカ不動産投資-収益性の検証」を書いたところ、AFLACさんからコメントをいただきました。
「・・・収益計算の際にご自身の労働コストが加味されて無いようですが、ご自身はただ働きをしているという前提ですか? それとも不動産の投資ではそのような前提をするのが普通なのでしょうか? たとえば物件の下見をしに行く交通費なども含まれてないようですが。 純粋なfinancial investmentのDCF手法をreal investmentに無理やり当てはめているとしか見えないのですが。・・・」 という内容でしたが、私はその返答として、 「労働コスト? そうです。ただ働きです。(笑) というより、常日頃、不動産投資は単なる投資ではなく、経営だ、と言っている手前、この手の労働コストはこの経営の部分で、これから上がる利益はこの労働に対する対価だと認識しています。」 と書きました。 まあ、コメントにある「Financial InvestmentのDCF手法をReal Investmentに無理やり当てはめて」という意味が正直ピンと来なかったのが本当のところです。 だいたいDCF手法でさえ、ミカオさんのところでちょっと聞きかじりましたが、よく分からない。 将来の貨幣価値を現在の貨幣価値に置き換えて評価する、というところで、その前提条件がいろいろ自由度がありすぎて、こんなの気休めにしかならないな、と思ったのも事実ですし、あの場合、将来の収益を現在価値に直したところで、初期投資金額がどだい”0”なので、比較のしようも無い。 それに、そんなしち面倒くさいことをやったわけでもないので、未だにこのコメントの意味がよくわかりません。 まあ、それはともかくとして、ただ、「労働コスト」をどう見るか、という点だけはちょっと考えたわけです。 不動産投資をしている人のブログを見ると、さかんに「労働力投入」の話が出てきますが、これはなにも不動産を経営している時に限ったものではなく、特に購入に至るまでの「労働力」を考えたら、これはこれで結構な労力ではあります。 多分、それを皆さん楽しんでやっているので、「お金を得るためだけの労働」という感覚ではないのでしょうし、私もあまり「労働」という感じではありません。 それでも、時間も手間もかかるのは事実です。そして、このコメントに書かれているように、その労働のコストを、この不動産投資においては考えないのか、それが普通なのか、という点に関しては、あまりそれを考えた投資リターンを計算したものは見たことがありませんし、その意味では、これが「普通」なのではないか、と思います。 しかし、そんなことを言ったら、本当のFinancial Investmentはそう言った「労働」がないのでしょうか? よく株とかでデイトレをやっている人は、下手をすると一日中PCに向かっていたり、その資金繰りのためにやはりそれなりの努力と苦労をしている、そういったことは、この不動産投資の場合の「労働」とどう違うのか? その場合の「労働コスト」を含めて、投資リターンを計算した例を見たことがあるでしょうか? 労働、と言っても「肉体労働」に限らず、「頭脳労働」だってりっぱな「労働」です。 不動産投資の場合も、株の場合も、どちららかというと、実際に目に付く「肉体労働」的な部分より、戦略を考える、戦術を考える、それ以前に、その分野での知識を習得する、本を読む、セミナーに通う、すべて「労働」あるいは「投資」といえないことはありません。 それをすべて「労働コスト」に換算して、リターンを計算するような例を、少なくとも私は知りません。 やはり、いろいろ考えた末、結局は、書いたような「・・この手の労働コストはこの経営の部分で、これから上がる利益はこの労働に対する対価だと認識」しているのが正直なところです。 でも、こうやって考えると、こういった「頭脳労働」も含めた「労働」を伴わない、AFLACさんの言う、Financial Investment って、いったいそんなものがあるのでしょうか? あったらそれこそ「不労所得」そのものですね。 私は常日頃から、不動産投資による収入はけっして「不労所得」ではない、と思っているので、やはり、労働と社会に対する何らかの価値の提供の対価として収入を得ている、と考えていますが、いかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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