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カテゴリ:スピリチュアル
ラズロの「生ける宇宙 - 科学による万物の一貫性の発見」を読んでいます。 詳しい内容は書く余裕もないので割愛しますが、この一貫性というものを、物質、それも素粒子のレベルから宇宙のレベルまで、また「生命」、そして「精神」「意識」というものまで含めて、現代科学がその中に一貫性を見出しつつある、ということで始まります。 まだ、この段階で、「見出しつつある」という諸説、諸研究は、ある意味「仮説」あるいは「一つの考え方」の域を出ていないのですが、それを、「これだけの証拠があるから」ということで、それから展開する「仮説」の根拠にしているところが、私にはまだ物足りないところでした。 良く言えば、発想の柔軟さ、いろいろな分野のいろいろな最新成果を集めて、その中に共通性を見出し、そして今現在も謎であり続けている「現実」「現象」に対して、ひとつの説明を提供する意欲に満ちた考え方である、と言えます。 でも、逆に悪く言うと、まず「結論ありき」で、その結論に都合の良い、それを補完するような「現代科学」における「仮説」「考え方」を寄せ集めて、無理やり「証拠」扱いすることで、その「結論」としての「仮説」の信憑性を高めようとしている、と言えなくもありません。 ヨーロッパを代表する知性ですから、こんな私がぶつぶつ言ったところで、なんの影響もないわけですが、古代の叡智と現代科学の叡智を融合しよう、というからには、少し先を急ぎすぎてはいないか、という感じもします。 しかし、その「仮説」の面白さは、それによって損なわれるわけでもありません。彼の唱える、A-フィールド、つまり、重力場、EM場、核力などと同じように、新たなA場、というものを「量子真空」の中に設定し、それで、今現在も謎とされている多くの現象を説明しよう、という意欲的な「仮説」です。 まだ読了していないので何とも言えませんが、今までのところ、まだ、それでも説明がつかない「現象」「謎」がいろいろとある、ということは確かで、その辺りに対して、どう説明を付けていくのか。 表題に「霊性と量子真空」と書きましたが、霊性と言われているものの中でも、一部はこの「仮説」で説明は出来ても、そうではない、つまり説明できないものも残りそうな気がしている。 大統一理論ではないけれど、ここまで大胆に発想を広げた「仮説」を提出するのだったら、せっかくだから、そのあたりまで拡張できる「仮説」になっていればいいのだけれども。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.08 09:23:57
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