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アルザス・ロレーヌは、そこが鉄鉱石と石炭を産出するため、しばしばフランスとドイツとの間で係争地となったことで知られる。第二次世界大戦以降はフランス領となったが、中心都市であるストラスブール(シュトラスブルク)には、それ以後、欧州の主要な国際機関が多く設置され、国を超え欧州統合の象徴的な地域となっているのが歴史である。 アルザス=ロレーヌは元々ドイツ語文化圏に属していた。 ドイツは脱炭素問題が大きくなり石炭から脱出せざるをえなくなったのかどうか知らないが、ロシアからのガスと石油の輸入が大量であることもあって、ウクライナへのロシア侵攻に対して今一つ強い姿勢を見せられないから、欧州の足並みは揃わない。 何をもって歴史上ずっと敵国であったロシアを信じられるとして判断したのか、貿易相手国として選択したのかが解らない。 ドイツは石炭もさることながら、原発による発電もフランスまかせにしていて、傍目には身勝手にうつるが違うのだろうか? 欧州諸国んはそれぞれの思惑があるから、口で言っているほどに人道的だけでは動けまい。
世界中からの経済制裁が効いて、腹心の離反やオリガリヒの造反も出てきてプーチンが矛を収めるのではないかとの訳知り顔でものをいう日本人も多いが、どうしても希望的観測にしか思えない。 スターリンの独裁時代、離反する者は躊躇いもなく粛正した国だということを見逃しての判断には無理がありすぎる。そんなに急に国民性が変わるとは思えない。 結局のところはウクライナ国民の生命の安全を口実にして、ナトーもロシアもこれ以上の軍事的リスクを避けるために、適当なところで境界線を引き、停戦するというところに向かうことで折り合いをつけるしかなくなるのではなかろうか。 どちらも損をするが、一番の貧乏籤を引くのは軍事力が劣るウクライナということになる。 戦争を起こせば、弱いところにしわ寄せがいく。
日本もエネルギーと食料の確保は十分に整えておかないと、この先他国の思惑の中でいつなんどき窮地に陥るかわからない。 その前に国の存続すら危うい自衛力の脆弱さもあるのだから、国を挙げて対応に励まねばならないのに、それらを後回しにし過ぎていないか? 見ぬふりをしていれば解決するものではあるまい。 泣き言は後から言ってもどうにもならないのである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 私が書いた小説 「夏風越の(なつかざこしの)」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887709936/episodes/1177354054887713218 「鵯越え」・・・・「夏風越の)」の続編です https://kakuyomu.jp/works/1177354054935239046/episodes/1177354054935239209 「くぬぎ越え」・・・「夏風越の)」の続々編です https://kakuyomu.jp/works/1177354054954452867/episodes/1177354054954453601 「遺された難所 疎にして越え難きもの」・・・時々書き足しています https://kakuyomu.jp/works/16816452218414122553/episodes/16816452218414238883 「夜叉姫変化」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.10 11:28:14
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