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テーマ:中国&台湾(3305)
カテゴリ:教育問題
中国では幼い頃から受験戦争に晒され、かつての日本のような「詰め込み教育」が行われているように見えます。
(実際には教師が劣悪なため、無駄な時間が多いという気がしていますが・・) 「詰め込み教育」は個人的に大賛成で、日本もとぼけた「ゆとり教育」など早々に放棄すべきだと考えています。 厳しい受験戦争を勝ち抜いて、晴れて大学生になってからは、彼らは大学教師の言うことをひたすら暗記します。思考停止状態で、これが勉強だと信じて疑いません。 一部の優れた人材は、教師の講義をもとに自分で考え、研究します。こういった人々は、本当に優秀だと思いますね。 「中国の優秀な人材は、複数分野を勉強しているから他国の研究者・専門家に比べて思考範囲が広く、中国が近年急激に成長している理由の一つではないか」という人もありますが、浅い知識は増えても、高い専門性は習得出来ないのではないかと疑問は残ります。 しかし実際、弊社取引先の社長も、学部卒業ながら経済・経営、高等数学、高分子化学・材料などを修め、海外の技術者にも指導しています。 こういう優れた人材が中国にいることもまた事実です。 中国が単なる肉体労働者市場から、頭脳労働者市場、魅力的な販売市場として変化をしているのが感じられます。 しかし、教育の方向が間違っておらず、偏った教育も将来は少なくなるとしても、いわゆる教養人が増えるだけのことであって、国力としての人材が欧米・日本並みに増えるのは、もう少し先のような感じもします。 教養が高まり、自分で思考出来る人が増えれば増えるほど、今の中国政府は困ってしまうでしょう。最近は多くの地方で政府に対する抗議が多発しています。 政治リスクを考える際にも、変化する教育から眺めてみるのも有益かも知れませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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