自動車部品＠中国専門商社　一橋国際有限公司

時間があるときに引き受けていた翻訳業務なのですが、最近はほぼ毎日依頼が入り、断ることもしばしばです。
内容は、化粧品の説明書、情報誌用広告、旅行案内、企業調査、法律関係が多いでしょうか。
ついさっきも、一件依頼が入り、Ａ４一枚と少量なので引き受けました。


日本語を勉強したことがない中国の人（その他外国人も同様ですが）は、同じ日本語を表すために、いくつもの表現方法があることを、中々理解出来ません。
更に、学術書のような硬い表現と、パンフレットのような柔らかい表現、会話調の表現など、毎回確認するのですが、言いたいことが伝わらないことも多いですね。


そういったときには内容を見て、こちらである程度判断せざるを得ません。
先日、Ａ４数十枚の大きな仕事があったのですが、旅行案内のパンフレットでしたので、崩し過ぎないように、普通の柔らかい形で翻訳をしました。
ところが数日後、翻訳会社から連絡があり、依頼主が怒っていると言うのです。


依頼主からのメールを転送してもらうと、そこには、これはこう翻訳すべき、という項目が続き、最後には「日本語のレベルが低すぎるため、これに対してお金を払うわけにはいかない！」とあり、唖然としてしまいました。
日本語教育を専攻した、日本人である私の日本語が低レベル・・！？


その依頼主は日本語が分かるらしく、このように翻訳すべきだ、と数行の日本語が書いてありました。
これが何と「何かの論文？」と思うような、非常に硬い、読みづらい文章で、ところどころ間違いも見られます。
一目で中国の方が翻訳したものだと分かる翻訳でしたので、その旨伝えたのですが、それっきり文句は出なくなったとのことです。
翻訳会社は、依頼主のプライドを傷つけていなければ良いのですが・・。


その翻訳会社も、言葉の架け橋をやっているのですから、もう少し言語に対して敏感になった方が良いのではないか、と思うこともあります。
例えば上記のように、日本語には多彩な表現方法があることを、知識として知っておけば、顧客に対して説明も出来ますし、日本人である私を使っていることをアピール出来るようになると思います。


また、この翻訳会社の担当者は、よく名前の前にMr.を付けるのを忘れます。
これも言語に対して敏感であれば、大きな間違いだと分かるはずですよね。


守秘義務がありますが、色々な方面の内容を勉強出来るので、やはり少しずつ翻訳業務も続けようと考えています。



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