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テーマ:中国&台湾(3305)
カテゴリ:教育問題
中国政府の各種規制について、私も多くの意見があるのですが、先日ある外国人と話していると、彼は「中国政府が人権を制限するのは、ある程度正しい」という意見で驚きました。 曰く、中国人は「鶏口となるも牛後となるなかれ(蘇秦:戦国時代の縦横家)」という思想が強いため、ある人はゲーム感覚で、ある人は人を殺してでも、人の上に立とうとする意識が強く、政府の規制が無ければ、現在よりも更に乱れた世界になってしまう、とのことでした。 しかしこれは、政府を信用出来ず、お金と親戚しか頼ることが出来ないから出る考えではないかと感じます。 最低限の生存の保障があり、雇用があり、自由があれば、人の上に立たなくても、人それぞれ充実した人生が送れるのではないか、と。 こういう意見に対しては、「中国は広大で人口も多い。日本のような小国とは比較出来ない」と中国の人々ははねつけます。 しかし、国土・人口の比率と、戦後に費やした時間を考えれば、この反論は的を射ていないと思います。 雇用バランスが異常に崩れているのは、独自に新しい仕事を作ることが出来ないため、という理由もあります。 外資と誘致して、雇用を創出してもらい、税金を納めてもらう。 この方法で経済力を高めてからは、独自の対策が必要です。 地域格差の広がりから、国民が望まない場合には、一つの国である必要性も小さいでしょう。 これについては、地域が分裂しないような産業発展経路を政府が定めているので、実際には可能性は低いと考えますが、現在の政府に対する不満が今より大きくなると、可能性ゼロではなくなると思います。 これを避けるための対日批判ですが、日本(人)は毅然と対応して欲しいものです。 現状だけを見ると、中国政府のやり方も理由があるように見えますが、「政府のための政治」をやって来たから招いた現状であり、その責任を転嫁するのは間違いであると考えます。 個人的には、冒頭の考えは本末転倒だと感じています。 中国の楽しいお話はこちら! 中国自動車業界の無料レポートはこちらから! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 29, 2005 12:34:20 PM
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