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テーマ:サッカーあれこれ(19844)
カテゴリ:Champions League
チャンピオンズリーグ・ベスト16第2戦、バイエルン対Rマドリーは2対1でバイエルンが勝利。この結果トータル4対4になったものの、アウェイゴールの差でバイエルンが準々決勝進出を決めた。
敗退したレアルであるが、現在戦犯に挙げられているのはロベルト・カルロスである。 それもそのはず、レアルボールで始まった最初のプレーでトラップミスを犯し、マッカーイにチャンピオンズリーグ史上最速となる開始10秒でのゴールを決められてしまったからだ。第1戦を3対2で終えていたのだから、レアルは第2戦を負けなければ次のラウンドに進むことの出来た。負けないサッカーとはカペッロの代名詞であり、レジェスとベッカムの怪我の影響もあっただろうが、案の定エメルソン、ディアッラ、ガゴと中盤を固める作戦を採ってきた。だが先制を許したことで作戦の変更を余儀なくされた。しかもそれが開始10秒での出来事なのだから誰もが予想することなどできず、そんな大問題を引き起こしたロベカルには非難が集中するのは仕方がない。 結局ルシオに追加点を奪われ、ニステルのPKで1点を返したものの逆転できず敗退が決まり、ロベカルのミスがよりクローズアップされる形になってしまったわけだが、それならば第1戦のファンボメルのゴールにも焦点を当てないといけない。 第1戦の前半を3対1とリードして折り返したレアルだったが、余裕か気の緩みか、後半はバイエルンの猛攻にあっていた。だが守備陣がなんとか踏ん張り、またバイエルンのまずい攻撃にも助けられ2点差のまま試合を終えようとしていた。しかし88分ファンボメルのミドルシュートで1点差に詰め寄られた。試合は制したものの、最後の最後で失点を喫したショックは言わずもがなであり、アウェイゴールというおまけまでつくものだった。もしファンボメルのゴールがなければロベカルのミスがあってもトータル4対3で逆にレアルが準々決勝進出を決めていた。敗退の責任はロベカルだ、と思う人がいたらそれは間違いではないが、正解でもない。確かに失点を喫する、チームの作戦を10秒で水の泡にしたロベカルにも小さくない責任の一端はある。しかし第1戦と第2戦を通して仕事を全うできなかった選手は他にもいるし、ロベカルを含むディフェンスラインもカシージャスがいなければ完全崩壊していたはずだ。さらにディフェンスラインの前で機能すべきフィルターが働いていなかったから、ディフェンスラインにまで影響が出てくる。チームの勝利も敗北も決して1人のせいではなく、選手全員及び監督を含む関係者全員のそれである。 敗退の戦犯にされているロベカルだが、今シーズン限りでのレアル退団を発表したようだ。 「今シーズンで切れる契約は更新しない。 レアルでの選手生活に終止符を打ち、新たな挑戦を始めるときが来た。 レアルにいるときは終わった。 過去3シーズンは無冠に終わったこともあり、決断しなければならなかった。」 「11年間も在籍して多くのものを勝ち取ってきた。 しかし1試合に負けて、全ての責任をかぶせられた。 受け入れられない。」 これを読む限りは、前々から去り際は考えていたように思う。それは自身のパフォーマンスであったりクラブ事情であったり、またファンなど周囲からのプレッシャーなど総合的に判断してのことだったと思う。実際バイエルンとの試合を見ていても全盛期の面影を見ることはほとんどなかったし、マルセロという同じブラジル人の後継者もこの冬に入団している。だが最終的に決断付けたのは、コメントの最後にある「全ての責任をかぶせられた」ことだろう。最近は結果を残せていなかったものの、ロベカルが11年という在籍中にレアルに残した功績はあまりにも大きい。そういう世界といってしまえばそれまでだが、もしかしたら結果が全てという周囲の声に耐えられなくなったのかもしれない。 ただ、発表のタイミングは最悪である。自分のミスもあってチャンピオンズリーグ敗退が決まった直後であり、逆ギレとも取られかねないコメントも出している。これではよりイメージが悪くなるだけだと思うのだが。 いずれにせよファンボメルのシュートから開始10秒のゴールまでの約5分が、レアルの敗北もロベカルの退団も決めてしまったようだ。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.10 02:17:50
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