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日も暮れたさきほど、突然の来客あり。
「数年前に新宿西口の催事でおたくからレコードを買ったものです。」 推定60代半ばのおじさんである。 「その時の値札紙を頼りに今日、生まれて初めて蓮沼駅で下りました。レコードを見せてくれませんか」 これまでも数人そういう方がお見えになった事があるが、いつも断っていた。 「ウチはこういう感じで、店舗じゃないし、商品が見れるようなつくりになっていないから」 「品物も無いワケでは無いが、盤のチェックもしてないし、値段もつけてないんです」 「事前にお電話いただければ・・・ねぇ~」 と、いつもの常套句を並べたのだが、そこは俺も【はぐれ古本屋・人情派】を自負する優しいオトコ。 この寒い中、「府中から2時間かけてわざわざウチを目指してやって来た」おじさんに対して、トイレも貸さずに門前で追い返すマネは出来ぬ。 「よかったら中へどうぞ、お疲れでしょうからどうぞ座って下さい、トイレもどうぞ、お茶もどうぞ、あいにくウチには現在ロクなレコードの在庫が無いけど、まぁ見るだけでもどうぞ」 と、休憩処を提供するような気持ちで迎え入れた。 ホントにロクな在庫が無いから。 そしたらね、 おーい、こんなに買ってくれたゾー! 約60枚! 送料込みで催事で売る値の半値でご提供!! おじさんも喜び、俺も嬉しい! 「事務所の角っこの下の方に埋もれているのがまだあるんです。今度事前に来る日を教えて下されば用意しておきますから是非また来て下さい!」 「絶対来るよ」 という、winwinな土曜日でございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月16日 19時14分41秒
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