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カテゴリ:ヨタ話
以前も書いたかもしれないが、街頭インタビューで「ガンダムは物語じゃない、歴史だ」と叫んでいたオッサンがいた。まさに名言。ワタシたちファースト・ガンダム世代にとってガンダムは絵空事の作り物などではなく、それは神話であり歴史そのものだ。
そんなファースト・ガンダムを安彦良和がこつこつと描きなおしているのが「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」だ。 ゆっくりとではあるが現在物語は14巻まで達している。オリジナルアニメの流れ通りの展開をある程度まで描いたところで物語は一旦過去にさかのぼり、シャアとジオンの過去が描かれる。現在は一年戦争開戦直前、コロニー落とし、ルウム戦役、シャアによる戦艦5隻沈没、黒い三連星によるレビル拉致と脱出が描かれている。 これを読んで改めて気付いたことが、「ガンダム」とはホワイトベース部隊に偶然巻き込まれたブライト・ノアやアムロ・レイをはじめとする若者達の成長物語というだけでなく、赤い彗星シャア・アズナブルの物語でもあったのだということだ。ちょうど映画「スターウォーズ」六部作がダース・ベイダーの生涯を描いた物語であったように、公開当時は「ヒーロー・ロボット・アニメ」としての縛りが強くて描けなかった敵役の人生も含んだ物語だったのだ。 もちろん後付け設定は多々あるものの、このマンガの存在が許されるのはやはり20年以上前に公開されたオリジナル・ストーリーが非常によく考えられてしっかり作られているからだと思うし、人物設定だけでなくザクに代表されるモビルスーツのデザインのリアリティも秀逸だったことも大きいだろう。それはいまだにガンプラがおもちゃ売り場で売れ続けていることによく現れていると思う。 結末はみんな良く分かっているので、長くなっても良いから面白い話を描き続けて欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.01 23:24:29
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