受験シーズンだよね?
息子は中学校3年生です。部活も引退し、体育祭も終わり、今は音楽祭の合唱の練習で朝早く登校しているようです。春の総体が終わったとき、「部活が終われば、受験勉強くらい普通にやるだろう」と私はタカをくくっていました。秋口にはそこそこ成績も上向くのではないか、くらいにしか思っていませんでした。…しかし、これがホントに甘かったのです。息子のなんと呑気なこと!しかも、成績は下降傾向。スマホを預けたらスマホばっかり見ていてほかに何もやらなくなってしまいました。仕方がないので、息子のスマホの契約を一時中止したのです。毎月、料金はとられるけど、やむをえません。そこは携帯電話会社に電話して止めてもらうようにお願いしたのです。息子には、「自分でコントロールできないなら止める。」と何度も注意してきたのですが、やはり子供にスマホのコントロールは無理そうでした。携帯を止めるのはとっても簡単でした。担当のお姉さんには「なぜ止めるのですか」と理由を聞かれましたが、「子供が勉強も何もしなくなってしまったので。」と答えたら「なるほど」と納得してくれていました。いきなりスマホが止まったのですから、当然息子は怒るだろうと思っていたのですが、息子は何も言いませんでした。息子は、携帯がないならないで、過ごしているようです。Wi-Fiスポットで、時々ツイッターをしているみたいです。そのくらいなら、大目にみようと思います。そうしたらようやく、「数学ができない。」とか普通の受験生のようなことを言い出しました。「基本はできるんだけど、応用が苦手。特に図形。」とかいうので、「それは、問題を解いてカンを養えばいいんだよ。補助線をどこに引くかがわかればすぐにできるようになるから。過去問を3回くらいとりあえずやってみれば?コツがわかるよ。」と言ったら、「先生にも全く同じことを言われた。」と言っていました。受験勉強なら、過去に誰かが発見したことをただ理解すれば良いだけのことですから、基本は繰り返して自分で使いこなせるようになればいいのと、後は「問いに答える」「出題者が何を答えさせたいか」をピンポイントで把握して端的に答えるようにすればいいのです。私は、司法試験の受験で、初めてこれに気が付きました。もっと早く試験にまじめに取り組んでいれば、人生は大きく変わっていたなあ、と思います。試験は、その人の能力も適性も、根本的には何も判断できるものではなさそうです。でも、今の日本では、ペーパー試験でしか能力を判断することしかできないような仕組みになってしまっています。現状で、この仕組みを良いの悪いのと言っても始まりません。しかも、試験を乗り越えると乗り越えないのとではその先の人生が変わってしまうのですから、試験そのものについてしばし考察してみるのも重要です。息子は、学校説明会とかの案内のお手紙も自分のリュックサックにぐしゃぐしゃに詰め込んで何も言わないので困ります。一昨日、何気なく息子のリュックを見たら、お手紙らしきものがはみ出していて、引っ張り出したら「自分で高校にメールで申し込む」なんていうのが沢山出てきてびっくりしました。高校の説明会じゃないの!本命から滑り止めからいろいろ行かなきゃダメじゃないの!夏休みにもいくつか行きましたが、やはり秋口の説明会も行かないといけません。一般的な傾向として、情報戦で後れをとると後悔は大きいです。慌てて高校のホームページを見たら、すでに定員になっている日もあって、他の受験生の意識の高さを思い知ったのでした。いや、他の人の意識の高さというよりも、うちの意識の低さが際立っているのです。どうなるんでしょうか、うちの息子。親としては、願書の提出日を絶対チェックしていかないと。