お彼岸によせて
昨日今日は、午前中お墓参りに出かけました。祖父母のお墓や親戚のお墓、父のお墓に友達のお墓。お墓ってお参りに行かないでいると、なんだか胸がつっかえたような気持ちになるもののようです。行ってみるとなぜだかほっとするのが分かります。なぜでしょうね。やっぱり、自分が今あるのは、先祖のおかげっていう気持ちが自分のどこかにあるのでしょうか。友達の中にも、亡くなる人がぽつりぽつりと出てくるようになりました。40代になると、やはり病気や事故で亡くなる人が出てきます。若い人がなくなると、なんだか時々、その人が近くにいるような気配がする時があって、不思議な気持ちになるときがあります。友達の相続事件を扱った時もそうでした。その事件の間中、ずっとその友達が私の横で、「こう言って、ああやって」と私に指図しているような気がしたものです。自分の相続で、相続人たちが争っているのを見るって、亡くなった人にしてみればどういう気分なんでしょうか。普通に考えれば、「みんな仲良くしてほしい」とか「争うのを見るのは悲しい」とかって思うのではないでしょうか。でも、なんだかその友達は、割と呑気に構えていたようで、「大丈夫だよ。うまくまとまるから、ここらで強気に出てみれば?」なんて私に言っているようなムードを感じていました。事実、そこで強気に出たら、うまくまとまってしまいましたけどね。生前の友達の性格を見れば不思議ではないし、呑気に構えているムードを装いつつ、私を上手く使ってまとめてもらえればラッキーだ、くらいに思ったのかもしれないと妙に納得してしまったのでした。友達のお墓は、今でもたくさんのお花が飾られていました。やっぱり、ちょっと早すぎだよなあ。息子と二人でお花とお線香をあげて、手を合わせてきたのでした。照れくさそうに笑っている顔がちょっと心に浮かんだのでした。