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カテゴリ:塾長のひとりごと
昨日(本日?)、鎌田が記事の中で私の言葉
を引用してくれた。 「現在は『過去』が作るのではなく、『未来』が作る」 これを見事に証明してくれた生徒がいる。 昨日、電話で彼と彼のお母様と話をしていて とても嬉しくなり、さらに鎌田の記事(これも 阿吽の呼吸か?)に触発され、書くことに決めた。 彼は中3男子。現在高2のお姉ちゃんもウチの 生徒でした。お姉ちゃんの高校合格を機に、彼は 入塾しました。 入塾時の成績は・・・定期テストで言えば 5科で200点越えているくらいでしたか・・・ でも、こいつプライドだけは高かったんですよね。 全然勉強していないくせに、テストが返却されると (もちろん悪い点数)、その結果にムシャクシャし、 機嫌が悪くなる。暗く口を閉ざしてしまうこともあった。 中2のころ、彼は田中先生の英語の授業中、 あまりに授業態度が悪く、教室を追い出された。 滅多にキレない田中先生が、 「帰れっー!」 とやった。彼は躊躇したものの、田中先生の雰囲気を 見て悟ったのか、授業中盤で教室を出ました。 授業が終わったあと、私は田中先生から、その顛末に ついて報告を受けました。 私が、彼のお母様に電話をしようとしたその瞬間 (授業時間が終わり、ほとんどの生徒が帰ろうとして いたころでしょうか)、彼が塾に戻ってきました。 それも、 坊主頭になって! 先生方も、残っていた生徒たちも 「えっ?」「なにがおこったの?」・・・という状況。 彼は田中先生に歩み寄り、 「田中先生すみませんでした」のひとこと。 家に帰って、反省の意をこめるため、自ら バリカンで頭を丸めてきたのです。 (このときは田中先生も涙ぐんでたなあ・・・) でも、このとき私たち講師陣は、彼のポーズだけでは 本当の評価はしていませんでした。 そして、とうとう受験生になる直前、中2の 学年末テストの対策授業中、今度は私の英語の 授業でした。授業後半また彼の機嫌が悪くなりました。 問題を解いているときに思うように自分の答案が 作れなかったのです。 そこから、私の質問に対しても「シカト」・・・ ぶちキレてやろうかと思いましたが(笑)、私は 落ち着いてひとこと。 「お前、カッコ悪いな」 彼の顔色が変わりました。相当嫌だったのでしょうね。 この言葉・・・。 その後、彼は誰よりも多く自習に来る生徒になりました。 宿題も誰よりも早く終わらせ、積極的に先生に質問するようにも なりました。 やっと、彼は「自分の描いている『未来』」に勇気を もって向かい始めたのです。ポーズでなく、本当の意味で 「理想の自分」「未来」「夢」だけを見始めました。 その結果、中3の1学期中間テストで 200点台から(300点台を一気に通過して) 400点越えを達成! そう、きっと、彼は「坊主(ポーズではなかった?)」に したときから、今回の結果を頭の中に描いていたに違いありません。 強くイメージしていたに違いありません。途中、先生達に 感情をストレートにぶっつけていたのも、そのイメージに到達する ために必要な発散だったに違いありません。 色々あったけど、彼の描いた『未来』が現在に追いついたん ですね。 おめでとう!Y君!君は偉業を成し遂げました。 勇気をもって自分と闘いました。「夢」のつかみ方を 覚えてしまいました。これからもたくさんの「夢」を 達成することに喜びを感じることでしょう。 P.S. 商業高校が志望校だった彼は、今は進学校に その目標を変え、大学に行きたいという旨を私たちに 話しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.05 14:59:39
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