【要注意:不良品を売りつける巧妙な手口】Free shipping 1SV149 TO-92S ORIGINAL Silicon Diode Variable Capacitance Diode@Aliexpressで購入(その2)(2)
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さて、詐欺まがい商法で不良品を掴まされた(爆)Aliexpressからの購入品ですが、これもリスクと仕方ないと思っていますが、一応なにが問題なのか、本質について説明します。
(画像追加) 良品:国内入手品(5G)と不良品:中華品(N)の画像比較。 中華品には中央の電極がありません。モールド樹脂が侵入しています。多分、金型は共通で中央のピンを入れないで製造(モールド)したと思われます。 厚みは中華品も国内入手品も同じです。外形寸法が若干小さいような気がしますが、外形だけではほとんど判別することはできません。 悪徳業者、Aliexpressに出店している、KKQ Electronic Componentという店です。 (本質は日本人は騙されやすい(騙しやすい?)、騙されても文句を言わない、そこに悪徳な中国人は付け入るわけ、ですが。。。) まず、バリキャップ1SV149について、上記は仕様書の抜粋です。スペックをご覧下さい。 バリキャプの容量について、1V印加時のバリキャップの容量は、435~540pFが規格仕様です。つまりここから外れてしまうものは、規格外なわけです。これが基礎情報。 一応ついでにランクのA、B、Cについて。 仕様書では8V印加時の容量を3つの区分に分けているのです。Bはその中間値。 さて、最初から疑って観ている自分、バリキャップの印加電圧に対する容量変化を10個サンプリングして調べてみました。ほんとうは3個だけのつもりが、結果10個調べました。 結果。とんでもないです。 10個のうち、異常に容量の少ないものが2個も発見されました。20%が不良です。(この時点ではそう思いました。) それで、全数検査することにしました。ついでに、手持ちの国内業者から買ったものも測ってみました。 測定回路に電源を接続しなくても0V印加時の状態の容量は測れるのでそれで識別できます。 その結果が、これ。唖然としました。。。。。。。。。orz なんと、まったくレベルが違うのです。最初は600pF以上なら良品か?とおもって、18/91個が不良だからやっぱり20%不良か?と思ったのですが、手持ちの同じ1SV149B(e-ele)、及び、I323(鈴商)と比較したら、全くレベルが違うと。 明らかに別のものです。多分、これは製造メーカーが選別して落としたものではないかと。 ここで、仕様に戻ります。 まず、1SV149の仕様上のスペックは、1V印加時のバリキャップの容量が、435~540pF、です。上の10個サンプルのグラフからもわかるように、1V印加時にminの435pFだと0Vの時は最低でも700pF程度ないと仕様の規格に入りません。 したがって、今回の場合、上の棒グラフの資料から、規格を満足するのは、約90個中10数個だけ、不良率85%以上ということになるわけです!!!! Aliexpressでは通常ならその不良でクレームがついたらなら、当然全部返品、全額返金にならなければおかしいわけです。 そうならないようにこのセラーは前回書いた、わざと1割ほど数量を減らして送る(わかりやすい小さなミス)という手口を使って買い手にクレームをつけさせるのです。 品質が悪いというのはのちのち使ってみて初めてわかるので、あとにならないと買い手は気が付きません。場合によっては気がつかないかもしれません。 そこがこの悪徳セラーの狙い目、巧妙なところなのです。 既にクレーム(10%不足)対応が解決済だということで、品質が悪いからと新たにクレームつけようとしてもシステムはもはや対応できないと。 まんまとこの悪徳セラーは不良品を高値で売りさばく、というわけです。 そういうことです。 このセラーは元々製造メーカーが不良品として捨てた物を拾ってきて、さも通常の良品として売っていたのです。 と穿った見方ですが、そう思うわけ、です。 まさか、Aliexpressに出店している業者が全てこれと同じだとは思いませんが、なおかつ、売られているものが全て規格外品だとはわかりませんが、以前、北海道の”ラジオ少年さん”で捨ててあった部品を拾い集めて作ったような悪い品質の中華ラジオキットを仕入れてしまって、みんなで買って大騒ぎしたことがあったのですが、それを思い出しました。 やはり中華人の国民気質なのでしょうかね。儲けるためにはどんなことでもするというのは。。。。 まあ、自分も今回いい勉強をさせて頂いたので、また買って見たいという衝動もあるのですが、なんせ、国内業者の方が安いので。。。。。 Aliexpressでは高いのは1個85円位しますからね。最安でも20円くらいか? 考え方によっては、この規格外品のバリキャップ、面白い品物です。通常でまわっているリード部品のバリキャップは主に大容量のAMラジオ同調用と小容量のFMラジオ同調用の2種類なのでその中間が存在しないのです。(チップ部品だとあるようですが。) なので、その中間を入手できたと考えると(安定して動作するという前提ですが)、かなりレアなもの、というようにも考えられる訳です。貴重なサンプル、実験材料です。 ただ、まあ、そのためにわざわざ再度不良品を買うなんてつもりは無いんですけれどね。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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