カテゴリ:無線機
次の記述は、図に示す間接周波数変調方式を用いたFM(F3E)送信機の構成例と主な働きについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
Fig.H2004A13a 1 IDC回路は、送信機の出力電力が規定値以上になるのを防ぐ。 2 スプラッタフィルタは、IDC回路で発生した高調波を除去する。 3 位相変調器は、水晶発信器の出力の位相をスプラッタフィルタの出力信号の振幅変化に応じて変え、間接的に周波数を変化させて周波数変調波を出力する。 4 位相変調器の位相を変化させる範囲が限られているため、最大周波数偏移を大きくするには、逓倍増幅器の段数を増やす。 FM送信機では、周波数変調の方式が、直接か間接か、と、IDC回路がよく出題されます。この問題では間接周波数変調ですが、直感的に理解できる直接変調と違い、少し「理屈」が必要になります。 <解答> 1…IDC回路は送信出力には作用しませんから誤った記述です 2…スプラッタフィルタの機能の正しい記述です 3…位相変調器の機能の正しい記述です 4…間接FM変調方式で偏移量を稼ぐ方法の正しい記述です となりますから、正解(誤った記述)は1と分かります。 詳しくはこちらで勉強してください。 出典:間接周波数変調のFM送信機で、IDC回路の構成や逓倍段を複数設ける理由 [2]IDC回路の構成 「微分」や「積分」という難しげ?な数学用語が出てきますが、電子回路ではそれぞれ「高域強調(又は低域減衰)」と「低域強調(又は高域減衰)」という処理をすることだと思ってほぼ間違いないでしょう。 リミッタ(試験問題では「クリッパ」となっていますが、同じ物と思って下さい)で一定振幅以上の振幅にならないよう、制限をかけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.08.09 14:54:48
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