カテゴリ:1アマ試験対策
H27年8月度の1アマ工学問題A-5。 上の問題でもそうであるのだが、回路の共振周波数がなぜか、14.1MHzや7050KHzというケースが多い。 なぜか? よく考えるとこれは意味深なのだ。 この問題の場合、Cvの値を求めるものであるが、計算式としては共振周波数の公式を変形して以下のようになる。 C=1/(4π^2*f^2*L) これより、共振周波数は二乗する計算を行うことになる。 つまり、14.1を二乗するのだ。 ここで勘のいい人は気が付くと思うのだが、 14.1=1.41*10=√2*10 14.1^2=(√2*10)^2=2*100 ということだ。 (7050KHz*2=14.1MHz) つまり、fを二乗すると、結果が整数になるような値で問題が設定されている、ということなのだ。 これは何を意味しているのか? これまで痛感してきたことは、アマチュア無線の試験は手計算を無理強いする拷問のようなものだと。 アマチュア無線の知識を問う以外に、計算能力を問う、計算検定のようなものだと。 今の時代、電卓、パソコン、スマホなどの電子機器がこれだけ普及して計算なんて手でやる必要なんてまったく無い時代にもかかわらず、アマチュア無線試験は電卓持込不可。これは変えられないのだろう。 出題者側もこの矛盾についてかなり葛藤しているのではないかと。 それで、工夫すれば計算負荷が軽くなるようなパラメータを設定しているのではないかと。 ということは、それを善意と汲んで、受験するわれわれも、その思いをきちんと受け止める必要があるのではないかと。 C=1/(4π^2*(14.1*10^6)^2*0.5*10^(-6)) =1/(4π^2)*1/((√2*10*10^6)^2*0.5*10^(-6)) =0.025*1/(2*100*10^6*0.5) =0.025*10^(-8) =250*10^(-12) =250pF Cv=250-220=30pF と言う感じで小数点の計算をしなくても答えが出てしまう。 これを覚えておけば、共振周波数絡みの計算問題なんて怖くない!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月20日 21時39分29秒
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