「で、どうされますか?」
2011 10/21
大学病院で、一通り診察を終えてから
執刀医にこう聞かれたんです
えっ?
どどどどうするって。。。
ワタシの頭の中は???だらけにー
だってー
外科手術前提に診察に来てるんだよ!
ほら、この前手術してもらった子の姉妹猫よ!
飼い主は手術する気満々なんだよ!
どどどどうするって言われても(汗)
「私たちは、病気の子を最初から診ることはほぼ無いです。
ですから、飼い主さんの希望に沿った治療を行います」
そそそそうですよね!
大学病院の外科っていうと、特にそうでしょう!
一般の病院である程度経過した患畜さんが
高度医療を求めてやってくる病院ですからー
だから、言ってやった(笑)
「この病気は薬では治りませんよね?
私はこの子に一生薬を飲ませ続ける
つもりはありません。」
・・・ということで、
手術日は11/15に決定して帰ってきました
でも、先生はどうしてあんなことを聞いたのか
もの凄く気になっちゃってー
前回のバームクーヘン(L)の時は
全然そんなこと聞かれなかったのに
っていうか、バームクーヘンの場合とは
症状やらなにやらが全く違うけどサ
もうね、なんかにわかに不安になってきて(汗)
10/21のかしわ餅(2)の状態
赤血球 951 (基準値500~1000)
白血球 9100 (5500~19500)
Hb 15.1 (8~15)
Ht 46.8 (24~45)
PLT 45.7 (30~80)
TP 7.4 (5.7~7.8)
Glu 168 (71~148)
BUN 26.2 (17.2~32.8)
Cle 1.2 (0.8~1.8)
ALT 67 (22~84)
AST 25 (18~51)
ALP 224 (38~165)
T4(外注) ―
心臓エコー 問題なし
甲状腺 右側:肥大なし 左側:8ミリ程度に肥大
体重 3.10キロ
薬はメルカゾール@半錠(朝1/4、夜1/4)
快食快便。嘔吐・下痢等なし。
かしわ餅(2)の、この日この瞬間だけを切り取れば、
血液検査では重度の異常は無く
体調不良を疑う症状も無い
ちょっと甲状腺が肥大しちゃってるけど
メルカゾールの量もまだ多いとは言えない
執刀医は、内科治療で十分イケてるんじゃね?
みたいな感触を持ったんじゃないかと思います
それが冒頭の発言になったような気がス
そんなこんなで手術を決めてきたわけですが
こういうやり取りがあって、
手術することに対して、その前日まで悩んでました
ワタシの判断は正しいのだろうかってネ
外科手術は、やっぱり受けさせたくないですよぉ
でもね、今までの経過を見てると
いつまでも薬で維持は出来ないっちゅう予感
それにこの子、絶対長生きするもん!
この先ずーーーーっと薬飲ませるの?
これからずーーーーーっと2ヵ月ごとに病院通うの?
違うよなぁ。。。
でも、できることならやっぱ手術は避けたいよね
でも、内科治療はやっぱ違うよなぁ。。。
なんというカオス(爆)
で、予定通り手術を受けたのですが
結果はこの通りで、この時は正直焦りましたが
現在は体調もよく全然問題ありません!
かしわ餅(2)
今回、甲状腺機能亢進症にかかった2匹の猫を
外科手術により完治に導きました。
2匹とも異常が見られた左側甲状腺のみの摘出です
完治という状態、いつまで続くのでしょうか?
実は、残った片側の甲状腺より再発ということもあります
再発するかしないかは、正直分からんです
でも、今このとき、
薬を飲む必要が無くなって
頻繁に病院へ行って採血する必要も無い
すっかり日常に戻った2匹を見ていると
やって良かったなぁ と思います
このまま再発することなく
猫生を終えることを心から願ってます
これで「猫の甲状腺機能亢進症」という記事が
このブログではホントに最終回にしたい(願)
お願い! 再発しないでぇぇぇぇぇぇ
バームクーヘン(L)
応援よろしこ!
★おまけの話 その1
現在日本では、治療は投薬と手術の2択です
手術の出来ない老猫さんは、実質投薬しか無いわけで
なんか他の治療が無いんでしょうか?
以前チラッと「光線力学療法」と言いましたが
※生体内に光感受性物質(光増感剤)を注入し、
標的となる生体組織にある波長の光を照射して光感受性物質から活性酸素を生じ、
これによって癌や感染症などの病巣を治療する術式である
大学病院で確認しましたがコレで甲状腺をやっつけるのは
得策ではないそうです(ちゅうか、無理)
死んだ細胞の除去をどうするかって問題があるし
結局、外科手術で取りきれるものは、
やっぱり手術が最善だそうですー
そうなんだ!
麻酔だけで出来るからイイと思ったんだけどな~
まあ、シロウトの考えることですから(爆)
ちゃんと聞いてみないと分からんね
あと、患部にエタノールを注入するって治療法を
見つけたんですが、実験的な治療法みたいで
狭い範囲でしかやってないみたいですねー
今後も流行るかどうかは不明。
この病気の本場(?)である米国では
アイソトープ治療が主流でー
ただ飲むだけだからホントに負担の無い治療なんだけど
(入院日数も州により違う。日帰りできるとこも有り)
日本じゃ法律的に無理(残念!)
そうそう、3月になれば療法食が売り出されますよ!
米国で先行販売されてますー
だいたい3週間くらいで効果が出るとか?
(向こうのHP参照)
供給試験で良好なデータが得られたそうで
(どんなデータかは分からないけど)
でも、個人的には期待大!!!ですー
療法食は治療法ではないけれど、
オプションが増えるのは良いことですよっ
★おまけの話 その2
治療費についてなんですがー
外科手術にかかったお金は
事前検査も含めて14万くらいでした
高いですか? フフフ
内科治療で掛かる金額はー
メルカゾール 半錠×4週間分=約5千円
血液検査(T4外注含) 1回約1万円
※うちの罹りつけ病院の場合のお値段です
これで1年分計算するとー
薬代が年間6万円ちょい
検査代が(年6回として)年間6万円
計12万ちょいです
でもこれは一般的って言うか、たぶん最低ライン
薬の量が増えたり検査が増えると
どんどん加算されますネ
レントゲンやらエコーやら他の薬やら...
というわけで
手術代≒内科治療の1年分の費用
こんな感じだと思いますー
2匹の外科手術代、アイタタタタタでしたが
月々出て行くものが無くなって
今うちの家計はとっても楽になりました(爆)