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カテゴリ:キリシタン
![]() 似ていますが、前掲字典では旁の「市」の縦の線は垂直 ですし、最下部で左にはねています。講談社「新大辞典」 にある「同字」とは旁が異なります。この「同字」とさ れている文字は、小学館の「新選漢和辞典」では「本字」 とされています。そして「この辞典の使い方」というと ころには、「本字」は「漢字の成り立ちからいって、本 来の正しい字形と考えられるもの」と記されています。 杉本つとむ著「漢字百珍 -日本の異体字入門-」 (八坂書房、2001年、東京)には姉に関する論述は ありませんが、異体字に関することが細かく記されてい ます。あるいは、位号に用いられる漢字だからなのか、 釈慶厳編「法名戒名字典」第17刷、国書刊行会、平成 17年、東京、には「姉」の文字は見当たりません。 いま、「金石異體字典」(正確には「異體」が別の字 体になっています)が届きました。古本ですが、かなり きれいなもので、定価の35%程の値段で手に入りまし た。早速いくつかの気になっている文字を探したのです が、載っていませんでした。この異体字典は、その文字 が使われている文献が記されているので便利そうです。 もう一冊、福岡の紀伊国屋さんに残っていた本が届く はずです。そのうち、こうした字典を全部並べて、パソ コンのデータを分析しようと思っています。願わくは、 こうした異体字の社会的意味を研究した論文を見つけた いと思っています。ご存知の方がいらっしゃいましたら、 お教え頂ければ幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.17 16:02:24
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