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カテゴリ:キリシタン
【首無し観音】 前述の首無し地蔵の前に置かれていた「首無し観音」です。蓮の蕾を手にしているようですが、しかし、右手の掌がこちらに向いているように見えます。以前はここにもう数体の石像がありました。最初に行った時に撮った写真には写っているのですが、この時には見当たりませんでした。 この首無し地蔵や首無し観音は、以前からここにあったものなのか、それとも後の時代になってここに集められたのか。地元の方にお伺いしましたが、ご存じありませんでした。見慣れているものに関して、それが仏教のものだと思えば、それ程記憶に残らないのだろうと思います。 何回も申し上げていますが、会津にはこうした首無し石像が無数にあります。古い石像が残っている墓地であれば、必ずそこにあると行っても過言ではないと思いますし、首が落とされていない石像の数は、それ程多くありません。むしろ、少ないと言った方がいいと思います。 初めの頃は、パプテスマのヨハネ像なのかと思ったこともありましたが、それらしいことを示す史料はまったくありません。ただ、もしかするとその意味に関する伝承が残っている村があるかもしれません。あるいは、お寺の境内にもありますから、お寺にそうした「首無し」に関する記録や伝承が残っているかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.20 16:59:48
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