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カテゴリ:キリシタン
【会津の欅】 これも会津にある不思議な欅です。下の写真にあるように、2本の欅は地面に近いところで一体化しています。しかし、右側の1本は一体化していません。しかし、この右側の1本は上部で一体化しています。上の写真がそれで、反対側から写しました。ここは「ヤマノカミ」を祀っている場所であろうと思われます。小さな祠と石祠がありました。 会津には「南会津郡」「北会津郡」「大沼郡」「河沼郡」「耶麻郡」がありました。最近まで、北会津郡は一郡一村=北会津村だけだったのですが、現在、北会津村は会津若松市北会津町になっています。この中で、「耶麻郡」の「ヤ」は「耶蘇」の「ヤ」、「麻」は「マリヤ」の「マ」だということを、かなり以前に耳にしたことがありました。 ここの祠も、近年になって基礎がコンクリートで造られているのですが、不思議な方向を向いています。隣にある石祠もほぼ同じ方向を向いています。国土地理院の地形図にこの場所に「鳥居の記号」があったので、別のところへ出掛ける途中に立ち寄ってみたら、この欅の木がありました。「耶麻は『耶蘇』と『マリア』」といわれると、こうしたところが旧耶麻郡内にはかなりあるので、納得してしまうようになりました。 会津にキリシタンが広まったのは、蒲生氏郷の時代と蒲生秀行の時代であろうと思われるのですが、それ以降もキリシタンが続いていなければ、こうした不思議なモノが残っているはずもありませんし、周囲の環境からすると、この欅はそれほど以前に植えられたものではなさそうです。国土地理院のサイトにある地形図をご覧になって、ここは?と思えるところがあったら、グーグルマップでそこにある建物の向きを調べてみて下さい。建物が記されていなかったら、航空写真で確かめると判ることがあります。ただし、ここにあるような小さな祠や石祠は、航空写真では識別するのはかなり難しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.06 13:07:39
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