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テーマ:日本の未来(224)
カテゴリ:日本の未来
【日本の農政】 この写真を撮ったのは2007年5月30日でした。田圃に木が生えています。減反したところに植樹したわけではありません。自然に、十分自然に、木が生えただけのことです。この少し前に、「田圃に木が生えている」ということをある方からお伺いしていたので、久しぶりにこの道を通って、「こういうことか」と妙に納得してしまいました。 この道を最初に通ったのは1997年のことでした。稲刈りが終わって、そろそろ雪が降り始める頃でしたが、田圃には稲刈りをした跡が残っていました。その後も、ここを何回か通りましたが、秋には黄金色の田圃が広がっていました。現在は、おそらく、耕作放棄地になっているのであろうと思われます。山間部の農村で、苦労して谷間に開いた田圃が耕作放棄地です。 実は、山の高いところにある村でも、同じようなところがあります。苦労して、棚田を開墾したのですが、その棚田のすべてが減反の対象になってしまっているようです。小さな田圃は10坪もないような田圃です。あの棚田を山の斜面に開墾したときには、現在のような重機はなかっただろうと思います。山の斜面にある樹木を切り倒し、そこに平坦な部分を造り、そして沢から水を引いてくるという仕事を、鍬やスコップでし続けたのであろうと思われます。それも、米の増産という政府の方針に沿って行われました。 この村には、かつては小学校の分校がありました。この時には建物はまだ残っていました。そして、ふと考えさせられました。農政を担当する官庁のキャリアに、農家に生まれ育った方が何人いるだろうかと‥‥‥書類に記されている数字だけを問題にして、農業そのものの歴史をどれだけ理解しているだろうか、そして農産物を輸入する危険性をどれだけ知っているだろうかと‥‥‥最近は少なくなりましたが、以前は「残留農薬」という言葉がよく聞こえてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.18 20:34:34
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