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カテゴリ:キリシタン
【佐久平の曹洞宗寺の不思議な石碑と石灯籠型六地蔵】 佐久平にあるとある曹洞宗寺の境内で撮った写真です。「如意輪大士」は如意輪観音菩薩のことです。曹洞宗のお寺に何故こうした石碑があるのか、不思議です。曹洞宗のお寺に地蔵菩薩が祀られているのは不思議ではありませんが、観音菩薩が祀られていることは本来は有り得ないことです。しかし、こうしたことは佐久平ではこのお寺だけではありませんでした。 そして、このお寺にも石灯籠型六地蔵がありました。曹洞宗のお寺に六地蔵が祀られていても不思議ではないのですが、しかし、「如意輪大士」と彫られている石碑がある曹洞宗のお寺に石灯籠型六地蔵があると気になります。「同じ仏教だから」とは言えません。仏教の宗旨の相異は、正典(カノン)が異なります。『般若信経』という有名な経典があるのですが、曹洞宗や臨済宗などの禅宗で、『般若信経』を読むことは考えられません。ですから、この「如意輪大士」と彫られた石碑は、このお寺とは関わりなく建てられたとしか思えないのです。 仏式のご葬儀に参列する時に、どのような経典が読まれているかをじっくり聞いていると判りますが、真言宗や禅宗では、亡くなられた方に戒を授けていることが判ります。曹洞宗では戒を授ける時に「喝!」と大きな声で唱えます。また、真言宗では戒を授ける式の順序が説明されていますから、じっくり聞いているとそれがよく判ります。 キリスト教では、正典は同じです。ただ、『新共同訳聖書』で「続編」と訳されている部分を正典としていない教派がありますが、「続編(アポクリファ)」が正典であるかどうかは、最近では聖職者によって異なっていると言う方が正確だろうと思います。「続編」を正典から外したのは、宗教改革者のルターですが、カルヴァンがアポクリファをどう考えていたかは、非常に難しい判断だと小生は考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.01 15:06:11
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