会津キリシタン研究所

【山形最上の「殉教地」と六地蔵】

　２００９年７月に、東京から会津を訪ねて来られた方々を山形最上までお送りした時に、北山原の「殉教地」と訪ねました。そして、下の写真に写っている六地蔵が、堰を挟んだ反対側に建てられているのに気が付いて、写真を撮ってきました。六角柱のそれぞれの面に地蔵菩薩像が彫られています。

　こうしたキリシタンに関係する場所に六地蔵があることは、会津では珍しいことではありません。また、長野県富士見町でも、不思議なところに六地蔵が祀られているのですが、その写真はここでもご紹介したことがあります。年に一度はある方のお墓参りをしたいので、東京から日帰りでまた出掛けてみようと思っています。

　あの方にお会いしたのは、もう３０年ほど前のことでした。その時の記憶は今でも脳裏にはっきりと残っています。そして、あの方のお墓がある一帯には、キリシタンのはっきりとした痕跡が多数残っています。あそこでお話をすることを依頼されてお訪ねした時、早めに着いたので、村々を訪ねたのですが、その後まだ他にもあるはずだと思って、その後、少し丹念にあの一帯を巡ったことがありました。

　関心のある方は、色々なところへお出掛けになった時に、お時間があったら是非、その一帯の村々を訪ねてみて下さい。転切支丹類族の戒名が彫られた墓石に出会えるかもしれません。そして、山形最上のある村を訪ねたことがあるのですが、お寺の境内にある墓地に、それほど大きくはありませんが宝篋印塔が建てられていて、転切支丹類族の墓石が何基か残っていました。