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カテゴリ:出せない手紙・架空の手紙
そこより上にはもう家がなかったのです。右と左とそして裏の三方が山だったのです。町名を常盤町(ときわちょう)と言います。 山と言ってもさほどの高さではありませんし。一番上といっても一段下には三件の家が並んで建ってはいました。それでも車は家の前までは入れませんでしたし。車の走る道路までだって100メートルほど降らなければなりませんでした。随分むかしのことです。 現在は人手に渡ったその家のすぐ上を大きな道路が走っています。二年前に開通したばかりの常盤トンネルに通じる大きな道です。いつもそこを通りながら道路横すぐ下にかつての自分の家があるなどとは想像してもいませんでした。気がついたのは半年ほど前に常盤の町に所用で出かけた折のことです。 先日かの道路を通りかかった際。目につく白いモクレンを見ました。 まさしくかつて我が家にあったモクレンの白い花が 住む人もなくなった家の庭先で白い花をつけていたのです。 車窓から見えたわずかな白い影におどろきました。 連絡 赤い鳥関係者の方>さしつかえなければ右サイドの私書箱(Mailと表示されたboxです)になにかひとこといただければ幸いです。楽天ブログの私書箱は外部に公開されることはありません。また赤い鳥幹事は御本人に断りなく他の方に情報を漏らすこともいたしません。どうかよろしくお願いいたします。 現在確認このページを通して確認の取れている旧メンバーは三名です。残念ながらまだ変化ありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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