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カテゴリ:出せない手紙・架空の手紙
桜が七分八分咲きそろいました。 甲突川に沿って続く公園にはビニールシートが並んでお花見のシーズンです。 甲突川はこうつきがわと読みます。 1993年この川が氾濫した未曾有の水害で川にかかっていた石橋が流失あるいは倒壊して鹿児島市を分断してしまいました。 この川の緑地で春と秋の二回「木市」と呼ばれる催しが行われます。 花の消費量日本一と言われる鹿児島県ですが。 ご自宅で草花を育てている方も大勢おられて 木市は園芸好きの方々で連日大変な賑わいをみせています。 この町に春を呼び込む年中行事のひとつです。 鹿児島県の抱える問題点のひとつに 若い人たちが県外へ流出してしまうことが挙げられています。 条件のよい就職口を求めて、あるいは大学進学のために 若い人たちがこの町を旅立つ季節です。 この町の親たちは旅立つ息子・娘のために。 その年の木市で買った木を庭先に植えて無事を祈る。 記念樹とする人が多いのです。 親とはありがたいものです。さびしいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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