カテゴリ:科学は科学的に・・・
先日の「鹿」のついでに。
健康のためにビタミン補給はよく言われます。 「好き嫌いいわずに緑黄色野菜を食べなさい」 子どもはたいてい言われてきたはず。 しかし、ときどき、苦手な子ども(おとなも)います。 「ニンジン食えって、ウサギじゃないわ…」 嫌いな人はとことん嫌い。 本当に野菜は健康にいいのか? という疑問。 もちろん、栄養学的に、小松菜など、ビタミンや鉄分を多く含むのは事実ですが。 「そもそも、人間って、葉っぱを食べる生き物だったのか?」という根本を。 「果実」などは、元来が、動物に食べられることによって、残った種を運んでもらう、という「植物側の進化の結果」として、「食べてうまい」ものが出来ている。 実が熟する前に取られたら困るので、ちゃんと熟したら赤や黄に色づいて、動物を呼ぶようになっている。熟す前は渋かったりする。 それに対し、「葉っぱ」は、植物の本体であり、食われたら光合成ができない。食われないよう、不味く作ってあるのが「進化」。 もっとも、草食動物が適当に食べて、生態系を維持するというのはある。「蓼食う虫も好き好き」で、たまに食う奴がいるからバランスになる。 (自然遷移で「極相」に進んだら、低木も草も消えてしまう) 草食動物は、硬い繊維も分解し、「あく」のある葉っぱでも食べる能力を備えているが、 サルから進化した人間は、セルロースを分解・吸収する能力をもっていない。 品種改良で「あく」のない野菜が増えて食べやすくなったにしても、 草食動物みたいに「生の葉っぱ」を食べる必要はない。 (加熱によって柔らかくしたり、あくを取ったりする工夫は人類の貴重な功績だけれど。) 野菜嫌いの子、というのは、「本能に正直な子」なんじゃないでしょうか。ベジタリアンは無理がある。 無理して食べるより、工夫で美味しく食べられたらそれでいい。どうしてもダメなら無理をさせまい。そのうち、好みがかわることもありますって。 (ちなみに、私は「まずーい、もう1杯!」の青汁は、何も混ぜずに飲むのが一番だと思います。本能からひねくれたオヤジですんで…。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月19日 21時17分56秒
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