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テーマ:老化に関するニュース(32)
カテゴリ:お勉強
筑波大学、筑波大学などの研究グループはマクロファージが炎症を起こすだけではなく、
炎症を抑える働きを持っている事を明らかにしました。 生活習慣病の発病には慢性炎症が深く関わっているといわれています。 糖尿病では最終糖化物による刺激が慢性炎症を引き起こし、インスリン受容体の働きを弱めることから発症するということがいわれています。 肥満も慢性炎症による脂肪の蓄積が原意ということがいわれています。 高血圧については諸説ありますが、脂質が関与してい場合もあることが知られていますし、慢性炎症部位が狭くなることによる物理的な血圧上昇が知られています。 脂質異常症に関してはコレステロールに関しては肝臓によるコレステロールの合成過剰が原因である事はスタチン系薬剤の効果から推定されています。高トリグリセライド血症は脂肪蓄積細胞の慢性炎症が原因であるともいわれています。 マクロファージは病原体が感染すると炎症を起こして熱による病原体の排除を行うことはよく知られています。 しかし、マクロファージが炎症物質を出しっ放しにしているのではなく、炎症を抑える不飽和脂肪酸を活発に合成することにより、炎症を抑える仕組みを持っている事をマウスで明らかにしたのが今回の研究です。 その不飽和脂肪酸とはEPAやDHAであり、引き金となるのはSterol responsive element binding protein(Srebp) 1 であることが明らかになりました。 今回の研究は動物実験ですので、ヒトでの確認が必要ですが、Srebp1の濃度を測定することができれば、生活習慣病の有無や、若年層で測定しておき、予測因子になるかどうかの疫学試験などいろいろ面白いことが分かるかもしれません。 EPAやDHAは薬剤としてもサプリメントとしても使われていますが、この作用にはどれぐらいの量が必要かも検討が期待されます。(上限値の必要性がいわれていますが、根拠が見つかっていないので、栄養摂取量の規定ができていません。) 直接マクロファージにSrebp1様作用をして、生活習慣病の治療ができるのが最大のテーマである事は間違いないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月11日 15時43分24秒
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