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テーマ:気になったニュース(30405)
カテゴリ:プレスリリース
バイオレットライトを浴びないのが、近視の原因であるという文献紹介がテレビで行われ、それに対する眼科学会の反論が出ました。
番組は見ていないのですが、便利なサイトがあるのですね。キーワードと番組名で放送内容の概略が分かります。価格.comテレビ紹介情報というサイトです。番組別で選んで、近視というキーワードを入れると、次のような記事が見つかりました。 世界で急増する近視。それを防ぐには外にある明るい特別な波長の光「バイオレットライト」があるという。日光にはブルーライトを始めとする様々な波長の光が含まれている。中でも注目すべきはバイオレットライト。研究科がヒヨコを使った実験で光の効果を調査したところ、バイオレットライトに近い波長を浴びたヒヨコの眼球は伸びが抑えられたという。また20歳以下の約8割が近視という台湾では政府が2011年から子どもの屋外活動を増やす取り組みを始めている。一方、日本では坪田教授とメガネメーカーが共同で日光から有害な紫外線やブルーライトをカットし、バイオレットライトを通すレンズの開発を進めている。また最低1日2時間は外で遊ぶと予防になるという。(実際のキーワードは慶應義塾大学) 引用元の文献は Torii, Hidemasa et al. Violet Light Exposure Can Be a Preventive Strategy Against Myopia Progression EBioMedicine, Volume 15, 210 - 219(2017) とちょっと古い。 でも「坪田教授とメガネメーカーが共同で日光から有害な紫外線やブルーライトをカットし、バイオレットライトを通すレンズの開発を進めている。」とあります。これが発売されたのが2019年3月28日(木)(プレスリリース画像もプレスリリースから引用)ですから、遅くもない。売れ行きが悪いので、ステマかな? で眼科学会の表明はまだ定説になっていないということです。 文献の内容は動物実験でバイオレットライトの有害性を確認して、疫学調査で外で遊んでいる子どもの禁止の割合が少なくなっているということだけです。日光にはブルーライトも含まれているからトータルでどうなっているかは分かりません。バイオレットライトが近視の子どもがどれぐらい浴びているかのデータもありません。屋外よりもバイオレットライトは屋内で少ないデータは出ています。 これは前向き検証しないと分からないでしょう。バイオレットレンズを使用した時としないときでの前向き検証がないと、効果を疑うのは問題があります。 文献の利益相反に著者は近視抑制の可能性のある製品の特許があると記載してあります。 実際にブルーライトにしても、VDT作業による目の疲れは前向き試験で調べられています(簡単ですからね)、不眠の原因がスマホやタブレット端末のブルーライトという説は体内時計で説明はされていますが、実際に前向き試験では確認できていません。(面倒ですからね) 近視に関しては少し前に「近視の治療は可能か 可能です ただし日本では未認可です。」で書きました。このレンズは近視予防は唱ってはいませんが(それをすれば捕まります)、同じ事をテレビでいわしているのだから、捕まえなくては。捕まえるのはテレビかな? 慶應大学医学部眼科教室かな? バイオレットライトはブルーライトの一部分なんです。だから、ブルーライトは疲労感をますかもしれないが、近視の予防にはなるって・・・なんてね、しらんけど。 今日発売 早く帰って読みたい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月04日 15時41分29秒
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