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カテゴリ:オタク論
そろそろ浴衣を用意しようと思っている、秋葉原愛好家です。
一番最初のガンダムやボトムズやヤマトやらを観ると、今のアニメとはあきらかに違うニオイを感じます。 そのニオイ存在をもって「昔のアニメはよかった。今のアニメは堕落した」と主張する意見を見ることがあります。 一瞬うなずきそうになりますが・・・本当にそうでしょうか? 今もって語られる「昔のアニメ」は、それなりの人気か評価を得たものが多い。 一般に語られる「昔のアニメ」は、選び抜かれた人気作or傑作だと言ってよいでしょう。 実際、「昔のアニメ」のなかに、粗製濫造されたとされる初期OVA群や、ダイアポロンや、観に行くたびにがっかりした角○アニメ映画とか、声優にアイドルを採用したせいでエライコトになった笑う○的とかは、まず入っていません。 「昔のアニメ」として語られるのは、つまり「昔の傑作アニメ」のこと。 それと玉石混合の「今のアニメ」を比べれば、「昔のアニメ」のほうがよく思えるのも当然でしょう。 アニメに限らず、人は昔と今を比べる場合、往々にして「昔のよかったところだけ」と「今のすべて」という不公平な比較をしてしまいがち。 私を含め。 「ALWAYS」を観て「昔の日本はよかった」と語ってしまうことなど、その典型でしょう。 「ALWAYS」の時代の公害や差別や未発達の医療や少年犯罪の多さ(参考HP こちら や こちら をどうぞ。もちろんこれらも正しいとは限りません)を知っていたら、とても「昔はよかった」とは言えないはずなのに。 どうも人間は(なんて大上段に語るのも変ですが)過ぎ去った過去を美しく飾り立てたがるようです。 歳を重ねて未来より昔が多くなると、特にそうかもしれません。 とはいえ、昔のアニメの一部が、今のアニメが見習うべきものを持っていたことは確かだと思いますけどね。 ![]() 反社会学講座 ![]() 戦前の少年犯罪 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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