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気の向くままに♪あきみさ日記

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2020.10.31
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カテゴリ:映画感想
ようやく、ようやく観ることができました。
ワクワク感ハンパない状態からの鑑賞でしたが、初っ端から惹き込まれて、夢中の2時間22分、本当にあっという間でした。
終わったときは長い夢から醒めたような感じで、今でも鳩尾のあたりに重く熱い塊が沈み込んだまま離れません。

せつなくて、辛くて、でも希望の光が残る映画でした。

原作は未読です。観てから読もうと思って文庫本を買ってありますが、この分厚さ、膨大な情報があったろうに、映画の枠に納めるために、一体どれだけのものを削ぎ落とざるを得なかったのか、想像するだけでも、その労力に敬意を払わずにはいられません。

それでもなお、世紀の犯罪の背後にある人間関係は複雑で、登場人物も多く、小説なら読み返せばいいけど映画は戻れない。
何度も名前や相関図や顔写真を映して、観客を置いていかないように配慮や工夫が施されていたのに感謝です。

小栗旬さんはくたびれた中年記者って触れ込みでしたけど、ところがどっこい十二分にカッコよかったですよ!
微くたびれ、くらい?(笑)
真実に近づく程に熱量を増していく、記者の宿命を感じさせてくれました。

そして、星野源さん!!
期待を裏切らず、ホント素敵だった〜😍💕
スクリーンいっぱいに源さんを観られる幸せといったら!
はんなりと柔らかな物腰で、所作が、立居振る舞いが、しゅっとしてる。水出しの緑茶みたいなスッキリさ。
京都弁が実に似合ってましたよ。
私は純粋な関西人ではないから微妙な違いは分からないけど、ほとんど違和感なかったんとちゃいますか?
あまり感情を露わに出さない抑制の効いた演技でしたけど、ひとつ、またひとつ、事実に出会うたびに、その表情が、眼差しが、揺れる感情を雄弁に物語って、胸に迫りました。

一番心に痛いのは、俊也と母親が対峙する場面です。
自分のことは考えてくれなかったのかと問う俊也に、答えられない母親。
…自分が責められている気持ちになりました。
もちろん、子どもは自分より大事な存在。何かあれば、自分の命を捨ててでも守る。それは本当。
でもね。母親も、母である前に、一人の人間なのだ。
どうしようもなく心が燃えて止められない、そういうことがあっても仕方ないんじゃないかとも思うのだ。
その場の衝動で行動し、先々どうなるのか想像力が欠如していた、後から思えばそう分かっても、渦中にあったら見えなくなるもの。
それを、何より大事な子どもに断罪される、母親の心情を思うとたまらなかったです。
ニュースで繰り返し脅迫電話の音声を聞いただろう彼女が、その度どれだけ慙愧に堪えなかったか、それを思うと…。

もう一つは、聡一郎にどんな人生だったかと問われた俊也が、「私は…」と言ったまま絶句した場面。
同じように声を犯罪に使われて、でもその後の人生は180度違ってしまった、残酷な事実。
阿久津が宥めたように俊也が罪の意識を負う必要は全くないけれど、そう簡単に割り切れない俊也の口惜しさ、遣り切れなさに胸が締めつけられました。
だからラスト近くで、聡一郎にスーツを着せたときの俊也の微笑みが本当に嬉しく、救いでした。

様々な人の思いが、秘密が、点となって日常に埋もれている。その点と点がつながって線となり、線と線がつながって立体となり、形が、奥行きが、質量が見えてくる。
全体像をどんどん描いていく、その圧倒的な流れに押されて、一気にクライマックスまで辿り着く。
一瞬のうちに見た長い夢のような、とても幸福な時間でした。
本当に素晴らしい映画を世に送り出して頂いて、心から感謝です🙏🙏🙏

原作を読んでから、もう一度劇場に観に行こうと思います。





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Last updated  2020.10.31 18:37:00
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