マルセル・ブロイヤーによるワシリーチェアは、スチールパイプの加工性と張地の張力を利用して作られた世界初の椅子です。自転車の製法からヒントを得たと言われる特徴的なスチールパイプのベースは、シンプルな形の中に美しさと耐久性を併せ持つための精密な技術が随所に施されています。
製作年の1925年、それまでの椅子は4本足で重いものが主流であり、当時としてはあまりにも前衛的な作品だったため評価されませんでしたが、バウハウスで親交の深かった抽象画家のワシリー・カンディスキーがこの作品を高く評価したことから、彼の名前を取り「ワシリーチェア」と命名しました。
●W750 D760 H770 SH435mm
●フレーム:スチールパイプ ポリッシュドクローム仕上
●シェル&バック:カウハイド張り