今日は久し振りにのんびり出来るはずだったのですが、急に連絡が入り、オレンジカウンティのアーバイン市でのミーティングに行くはめになりました。我が家から一時間ほど掛かるので、午後1時半からの開始に合わせ、昼ごはんをかき込んでフリーウェイに乗りました。帰りは交通事故がらみの渋滞に引っ掛かり、家に戻り着いたのは午後6時過ぎでした。ちょっと疲れました。おまけに今日は昨日に引き続き、暑い一日でした。華氏の71度か72度、摂氏でいうと33度位でしょうか。明日は一挙に摂氏23度位に落ちるそうですから、通常の秋の気候に戻るようです。
私の関与している会社で大阪から工具千台を輸入するのですが、最近日米間の輸入手続などが厳しくなっているのに驚きました。テロ対策のための手段とのことで、日本からアメリカへ輸入する船便などにはISF(Importer Security Filing)という書類を事前にアメリカの税関に提出しておかなければ、日本から船済み出来ないそうです。製造者、販売者、輸出者、輸入者、購入者、その商品の内容、生産地、コンテナ詰めした場所など、ありとあらゆる情報を書き込み提出することが義務付けられています。
日本への出張から一昨日戻って来た人は日本で生まれ、アメリカで帰化手続きをした人ですが、アメリカ国籍所有者の証明としてアメリカ政府発行のパスポートを持っているにも関わらず、帰国の際、ロサンゼルス空港で、いつどこで帰化手続きをしたのかとか、結婚している相手はアメリカ国籍を持っているかとか、こと細かに聞かれて驚いたと言っていました。しょっちゅう、日米を往復している人ですが、こんな経験は今度が初めてと言っていました。
それにしてもテロ対策のためと称し、実に多くの手続きが増えています。アメリカだけでなく、日本でも飛行機に乗る際には厳重な検査が行われています。あれが世界中の空港で毎日行われている訳です。なんと大きな出費と手間と不便さでしょうか。もし同時多発テロが起きていなければ、そしてその原因となったアメリカとアルカイダの戦いがなければ、そしてまたその遠因となるイスラエルとパレスチナの紛争がなければ、世界はもっと穏やかで平和なのかも知れません。
アメリカを中心としたヨーロッパなどキリスト教国とアラブを中心としたイスラム教国との間に関係が悪くなれば、世界はもっと不便にそして危なくなるでしょう。まずはイスラエルとパレスチナの長年の問題を解決し、そして宗教間の相互理解や協力を進めることが、時間は掛かろうとも、根本的に重要な事だと思います。大阪の中小メーカーが生産した極めて優れた技術工具のロングビーチ港へ輸入する件に携わり、上記の思いを新たにしながら、渋滞のため一時間のところが二時間も掛かったフリーウェイを帰途に向かった一日でした。(終り)
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