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先週リトルトーキョーの図書館で妻が借りた漫画の中の一冊に「サザエさん」がありました。長谷川町子さんが描いたサザエさんは沢山ありますが、これは「よりぬきサザエさん No.3」です。私もちょっと覗いてみました。サザエさんの漫画は私が子供の頃からあったように思いますが、当時の日本の日々の生活の様が磯野家を中心にして描かれています。
その中の一つにワカメとカツオが大声で歌をうたっている四コマ漫画がありました。最初の一コマ目で二人は「あいちゃんはたろうのヨメにぃなる~」と楽しそうです。二コマ目でお母さんが「そんなウタうたっちゃいけません!」とおっかない顔で叱りつけています。三コマ目でカツオが「どうしていけないの?」とワカメに聞き、ワカメは「きっとなまえがいけないのよ、お父さんとお母さんのなまえにすればいい」と答えます。そして最後の四コマ目ではワカメとカツオは今度はさらに声を張り上げて「舟ちゃんは波平のよめにぃなる~」とうたいながら外に出掛け、お母さんは赤い顔をしている漫画です。 そう言えば、そんな歌がありました。ちょっとネットで調べてみたら昭和31年(1956年)鈴木三重子の歌で大ヒットしたとあります。作詞は原俊雄、作曲は村沢良介です。ネットは便利ですね、歌声の映像まで観れました。歌の題は「愛ちゃんはお嫁に」と言い、次のような歌詞です。「さようなら さようなら 今日限り 愛ちゃんは太郎の嫁になる 俺らのこころを知りながら でしゃばりお米に手を引かれ 愛ちゃんは太郎の嫁になる」 当時私も15歳でしたが、ラジオから流れるこの歌を聞いた記憶があります。もちろんワカメとカツオはその歌の内容などには無頓着で、何度も耳に聞きなれた歌を再現しただけでしょうが、お母さんに叱られてしまいました。今日の子ども達はもっともっとオシャマになっていますが、当時はこれ位の歌でも大人は子供に禁止していたのでしょうね。大人顔負けにテレビや舞台で歌い踊る今日の子供達と比べ、時代の変化を感じます。 物の値段やまだテレビがない時代の状況など、とても懐かしさを覚えます。磯野家の人々や近所や街中の人々の生活も、やはり時代は今よりもうんとゆっくり流れていたのでしょう。テレビが出来たり、携帯電話が出来たり、快適に便利にはなったものの、あの時代の伸びやかさは失われたようです。サザエさんの漫画を読みながら、ほのぼのとした懐かしい気分になりました。(終り) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.12 08:46:36
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