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「金銭の正しい用い方(1)」
甲斐慎一郎 テモテへの手紙、第一、6章7~19節 「金銭」を「お金」という意味に解釈するなら、同義語として「財 産」や「富」という言葉があり、さらに「宝」という言葉もありま す。それで聖書から「金銭」、「財産」、「富」、「宝」について 学んでみましょう。 一、金銭の正しいとらえ方 聖書は、「金銭」や「財産」また「富」や「宝」について多くの ことを教えています。 1.金銭や富は、地上にあるほとんどすべてのもの買うことがで き(黙示録18章12、13節)、それを用いて、神の奇しいわざ以外 の、ありとあらゆることができるものですから、神から与えられる 大いなる賜物です。 2.金銭や財産の所有者は神であり(ハガイ2章8節)、私たち は管理者です。神は、それを私たちに預け、私たちは、それを忠実 に管理し、有益に使用した後、神に決算書を提出しなければならな いのです(マタイ25章14~30節、ルカ16章1~13節)。 3.金銭や宝をどのようにして得るか、またそれをどのように用 いるかということほど、人の心の姿が如実に現れるものはありませ ん。主が「あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです」 と言われたとおりです(マタイ6章21節)。 4.私たちは、「神にも仕え、また富(マモン)にも仕えるとい うことはできません」(同6章24節)。「マモン」とは黄金の神を 意味し、真の神に対立する偶像です。真の神を信じないで、金銭で 買えるものだけを最も尊いものとするなら、それはマモンです。 二、金銭の正しいたくわえ方 私たちは、ひとりの人間またキリスト者として、また家族の一員 として、そして社会人として、人に迷惑をかけず、神と人に喜ばれ る歩みをするために、勤勉に働いて正当な収入を得なければなりま せん。 メソジストの創始者のジョン・ウェスレーは、「金銭の使用法」 という説教の中で、次のような5つのことを注意しながら「できる 限りもうけよ」と教えています。 1.われわれは、生命を犠牲にしてまで……われわれの健康を犠 牲にしてまで金銭を利得してはならない。 2.われわれは……心をそこなうことなしに、できる限り利得し なければならない。 3.われわれは隣人に害を与えることなしに、できる限り利得し なければならない。 4.われわれは隣人の身体をそこなうことにより、利得すること はできないであろう。 5.われわれの隣人の魂をそこなうことによって利得してはなら ない。 (ウェスレー著作集5『説教下』174~180頁、新教出版社、1972年) 私たちは、このようなことを心にとめながら正当に金銭を得るこ とが必要です。 次回の「説教要約 302」「金銭の正しい用い方(2)」に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.07 00:18:29
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