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「健全な国家の建設」 2018年8月12日
インターネットのテレビ局CGNTV(⇒みことばに聞く⇒関東⇒ 東京B)の番組に当教会の牧師が出演しました。 2018年5月23日放映「豊かないのち」 「健全な国家の建設」 甲斐慎一郎 使徒の働き20章 「私は、すべての人たちが受けるさばきについて責任がありませ ん。私は、神のご計画の全体を、余すところなくあなたがたに知ら せておいたからです」(27節) 神の人類に対する遠大な計画は、健全な国家の建設と個人の罪か らの救いという両者があります。キリストはナザレにおいて、福音 は、個人を罪から救う霊的な救いであるとともに、心(知性と感情 と意志)を変える精神的な救いや病をいやす肉体的な救いをもたら し、また貧しい人たちを援助する経済的な救い、さらに世の中をよ くする社会的な救い、そして国家を変える政治的な救いにまで及ん でいくと説教されました(ルカ4章16~21節)。 一 健全な国家を建設するためには社会の法律と倫理・道徳 と神の律法が必要です 法律は、「個人の権利と利益」、「公共の福祉と安全」、「国家 の秩序と平和」を守るために制定されたものです。規範には「外的 規範」と「内的規範」があります。 ▼外的規範――人間の外側に表れた行為を取り締まるもので、具 体的には法律です。 ▼内的規範――人間の内側の心を制御するもので、具体的には思 想、信条、宗教です。 国家がどんなに優れた法律を制定しても、国民がその法律を守ら なければ、犯罪が多発する暗黒な無法地帯になります。その社会の 法律を守るようにさせるものが倫理・道徳であり、倫理を向上させ、 道徳心を養うものは、内的規範である思想・信条・宗教、すなわち 真の神への信仰であり、真の宗教(キリスト教)です。人間は罪人 ですから、正しい思想・信条・宗教を持たなければ、倫理観が欠如 し、道徳が退廃して、法律を犯してしまうのです。 二 政教分離で、信教の自由がある健全な国家が建設される までの経緯 民主主義の国家が生まれるまでは、どの国も独裁国家で、外国と の戦争や国内の内乱を静めることに力を注ぎ、民は不幸でした。こ のような中で平和で豊かな民主主義の国家を建設するためには、キ リスト教が多数派(マジョリティー)の教会、すなわち世界一の宗 教になることが必要です。具体的にはローマ帝国と組んで――政教 一致ですが――教育と知識を普及させ、技術が進歩するしかないの です。 そのための方法は、良くないものが沢山含まれていますが、とも かくローマ帝国は、キリスト教を公認し、キリスト教による政教一 致の国家を建設し、キリスト教が多数派(マジョリティー)の教会、 すなわち世界一の宗教になりました。 そのような中で、年月がかかりましたが、民主主義の三原則であ る「国民主権・平和主義・基本的人権の尊重」が養われて行き、フ ランス革命の後、政教分離で、信教の自由がある民主主義の国家が 生まれたのです。ミラノ勅令から約1,500年の歳月が流れまし た。コンスタンティヌス皇帝がしたことは、ローマ帝国のため、皇 帝の名誉のためであったことは、言うまでもありませんが、神は、 このようなことをも用いて、将来、健全な国家が建設される過程と して用いられたのです。もしミラノ勅令がなければ、キリスト教は、 ただ迫害を受けるだけで、あとかたもなく消滅してしまったことで しょう。300年以上も迫害に耐えられるわけがありません。いや キリスト教だけでなく、世の国々も外国との戦争や国内の内乱を静 めることばかりして、互いに殺し合い、国家も滅亡し、世界も滅亡 していたことでしょう。 ローマ帝国そしてカトリック教会は、数多くの問題を抱えていま したが、神は、これさえも用いて、健全な国家、そして健全なキリ スト教が生まれるのを待っておられたのです。 人はすべて罪人ですから、何の問題も罪もなく、理想的に造られ ていくなどということはあり得ません。数多くの問題を抱えている ローマ帝国、そしてカトリック教会のなかで、少数ですが、神の人 が現れて、改革していったのです。数多くの問題があっても、まず キリスト教が多数派(マジョリティー)の教会として、ローマ帝国 の中で、生き残っていくしかなかったのであり、生き残らなければ、 改革することもできません。政教分離で、信教の自由がある健全な 国家が建設されるまでキリスト教会が誕生してから約1,800年の 歳月が流れています。 (神のご計画の全体「67 健全な国家の建設」より転載) 甲斐慎一郎の著書→説教集 2018年5月20日に出版した「神のご計画の全体」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.15 17:11:10
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