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ユーカリの木陰で里の行

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2021.08.07
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カテゴリ:海外生活



先週メルボルンは
コロナによる5回目2週間のロックダウンが明けた

と思ったら、一昨日の夜から
またもやロックダウン
が始まってしまった。びっくり
今回6回目のロックダウンである。

かつて世界一暮らしやすい都市
という栄冠を手にしたこともあるメルボルンだけど、
去年は世界一ロックダウンな都市と謳われていた。しょんぼり
何といっても7月半ばから10月末まで、
3か月以上の都市封鎖に外出規制がかかっていたのだから。

規制も移動は5キロ圏内だの、夜8時以降は外出禁止だの、
許可されるのは食料品や必需品の買い出し、介護と医療、
許可された仕事と通学、エクササイズと4つの理由のみだの、
とにかく厳しい
今年はここに5つ目の外出許可理由、ワクチン接種が加わった。

そうしてロックダウンになるまでが、早い
デルタ株が猛威を振るうようになって
その傾向はますます強くなった。
初めが肝心と、ビクトリア州など
数人のローカル感染が確認された途端に
ロックダウンがかかってしまう。
今回もあっという間だった。

朝、8日ぶりに
一人コミュニティ感染が確認された
ニュースでやっていたナと思っていたら、
午後にはもうロックダウンのニュースである。
その日来ることになっていた業者も
会うことになっていた友人も、
何時から活動禁止がかかってしまうかわからないからと、
予定の前倒しを頼んできた。
ひとたびロックダウンがかかると、
州境ばかりか州内でも田舎と都市部の線引きがされてしまう。
これだからうっかり遠出もできない

去年ビクトリア州3か月のロックダウン明けに、
ブリスベンに住むご両親が心配だと実家に里帰りした友達は、
突如またロックダウンがかかってしまって、
夫と子供たちのいる自宅に数週間戻れなくなったそう。
それでも彼女の場合、
両親の家に滞在できたから不幸中の幸いとも言えたけど、
ホリデー中のホテル滞在とかだったら
どうなってしまうんだろうか?
日々嵩んでゆく宿泊費を考えるだけでも恐ろしい…ほえーというものだ。

コロナ騒動以来オーストラリアは
基本的に国境を封鎖しているので、
政府は観光業界を支えるため
国民に国内旅行に出よう!と訴えている。
けれどこんな状況で、どうして
ケアンズ旅行とかを計画したくなるっていうんだろーか?


だいたい去年3月(今年ではなく)にロックダウンが始まってから
海外で足止めされたまま、未だに
国に戻れないでいる気の毒なオージーが大勢いる
という。
出たら最後、いつ戻れるのかもわからないような状況では、
私も日本への一時帰国なんて夢のまた夢…って現状である。号泣

そんなオーストラリアのワクチン接種
大陸国家という地理的条件と厳しいロックダウンで、
去年のクリスマス前にはコロナ感染も落ち着いていたので、
ワクチン接種に関して
政府もわりとのんびり構えていたようなところがあった。

今年になって世界中で変異株が猛威を振るい始め、
アメリカやヨーロッパのワクチン接種が進んでくると、
オーストラリア政府もワクチン接種率の低さを案じ始めた。
でもメインのワクチンがアストロゼニカだったため
血栓や深刻な副反応を心配する声もあって
遅々として進まなかったのだ。
今ではオーストラリア大陸にもデルタが入り込み、
政府も国民皆ワクチン接種を訴えている。

とりわけお隣のNSW州など
デルタ感染が収まらずロックダウンが長引いているので、
抜け出す鍵はもはやワクチン接種しかない!と、
ビクトリア州では60歳以上の接種に用いられている
アストロゼニカのワクチンを、
希望する若年層には開放し始めた
(追伸、この後8月9日からビクトリア州でも同様になりました)。
全体70%の接種が済めばロックダウンの心配もなくなるから、
一人でも多くの人にワクチンを打ってほしいと、
州民に訴える州知事の声にも切羽詰まったものがある。

ちなみにオーストラリア政府の目下の目標は、
12月中に国民80%ワクチン接種完了だそうで、
そうなると国境も開き、海外旅行も自由になる、と。
ああ、自由。
今となっては、お財布や子どもたちの休みと相談しながら
日本への一時帰国を決めていた記憶が
もはや遠~い昔の話のようだ。涙ぽろり


とにかく、私もコロナワクチンを打ってこよう!と思い立った。
前回のロックダウン中のことだ。

大量のファイザーワクチンが到着すると報道されていたし、
幸い足の怪我も治ってきた。
ムーンブーツなしでも歩けるようになっていたし、これなら
ワクチン会場の周りにとぐろを巻く長蛇の列に加わっても
なんとか踏ん張り立って待てそうだと思って。
いずれにしてもファイザーの予約は立て込むというから
すぐにはできないだろうけど、
せめて予約だけでも入れておきたいな、と。

早速ビクトリア州の予約サイトに行ってみた。
コロナワクチンを打てる近場の病院を見つけて
予約を取ろうとしたけれど、入らない。
6月、7月、8月、9月―
年末へとサイト上のカレンダーを捲り続け、
遂には年明け2022年を進むが、6月でフリーズしてしまった…。

仕方ないので今度は距離を伸ばし、
ど~んどん遠くの病院に行ってみたけれど、いずこも同じ。
だいたい2022年半ばに入ったくらいで
パソコン画面がフリーズ
してしまう。
そんな先の予約はまだできないのかもしれないと諦めた。

そんなことを数日繰り返した後、これはもう
どこへ行ってもファイザーの
ワクチン予約は埋まってしまったのだろうと判断して
止めた。
次にまた大量のワクチンが到着するときやってみよう。


そんなおりUberに乗ったら
「コロナワクチンは打ったかい?」
とドライバーさんに聞かれた。

「いえ、まだ。全然予約が入らなくて」

「俺は打ったよ。先週ね」スマイル
と嬉しそうに告げる彼はどう見ても40代で、
ファイザーワクチンの年齢層である。

「ファイザーですよね?
よく予約取れましたね。
人と会う機会の多いお仕事だから
フロントワーカーとして、やっぱり優先されるんでしょうね」

「いやいや、仕事は関係ないよ。
電話したんだ。早起きして朝の4時に。
すぐに繋がったよ。一発だったね。
いいかい、人のいない空いた時間を狙うんだ。
それがコツだよ」ウィンク
とインド系(たぶん)の運転手さんは振り返って、
自信たっぷりに頷いてみせた。

ダッシュボードの上では金色のヒンズー教と思しき
神様が躍るように輝いていた

躍動感あふれる輝きはあたかも天が、
ほらあなたも試してごらぁんと言っているかのようだった。
たった5分間ほどの乗車だったけど、
なにか耳寄りな情報を頂いたような。ぽっ


早速その夜、ビクトリア州の
コロナワクチンホットラインに電話してみた。
さすがに4時起きは躊躇われて、
比較的空きそうな夕食時を狙って。
あくまでも「比較的」空きそうな時間帯だったので、
Uberの運転手さんが言っていたように
一発というわけにはいかなかったけれども、
20分と待たずに電話は繋がった。

コロナワクチンをネットで予約しようとしても
できなかったことを告げると、
名前や生年月日や住所など基本的な個人情報を聞かれた後、
家から近い接種会場を2箇所提示された。
「シティにあるハブと郊外のハブ、どちらがいい?」

どちらも病院ではなく、
イベント会場に設置されたワクチンハブである。
シティの方はスピ系イベントMind Body Spirit Festivalや、
ダライラマ法王のツアーも開催されたセンターで、
私も何度も行っている。
そっちをお願いすると、今度は
「いつがいいですか?」と聞かれた。

どうせ2、3か月か
悪くすると年内は予約も入らないだろうと踏んでいたので、
「予約が取れたら何としても都合をつけるので
いつでもいいです」と言っておいた。

するとあっさり「じゃあ、明後日のお昼ね」

「えっ、明後日!? そんな近日ですかっ」びっくり
面食らってしまった。
それにその日はどうしても外せない予定が入っている。
1分前に「いつでも都合をつける」
と言った舌の根も乾かぬうちに、
その日は都合が悪いとおずおず変更を頼むと、
その翌日の予約を取ってくれた!?のだった。
あまりの呆気なさに思わず
「ファイザーですよね?」と確認してしまったほどだ。

こうしてネットではあれほど入らなかった予約が、
Uberの運転手さんにならって電話してみたところ
あっさりと入ってしまったのだった。
しかも3日後に
なんだか拍子抜けしつつ、
やはりファイザーの予約が入らないと言っていた友達に
早速電話予約をおススメしてみた。


まだ足が不自由なので
電車やトラムを乗り継ぎ歩いて行く自信もなく、
そのころは車の運転もできなかったので、
当日はUberで向かった。
広いイベント会場の
どこがワクチンハブなのかもわからなかったけど、
Uberやタクシーなら近くに横付けしてくれるハズだから
歩かずに済むだろう、と。

だけど降ろされた場所からワクチン会場は
全く見当たらなかった。
人影もなく、ロックダウン中でお店も閉まっているし、
ひっそりしたものだ。
以前ニュースで見たワクチンハブの周りに
長蛇の列を作っていた接種待ちの人々を思い出せば、
場所を間違えたのかと心配になってくる。

とにかくセンターの別の入口へと向かうと、前方を私と同じ
コロナワクチンの案内書を手にした若い女性が歩いていた。
渡りに船と声をかけてみたら、彼女も
「場所がわからないのだけれど、一緒に探しましょう」と言ってくれた。
すらりとしたブロンドの綺麗な娘さんで、
右足を庇いながらのろのろ歩く私に付き合って
ゆっくりと歩いてくれた。

彼女は今回2度目のファイザーワクチンの接種で、
前回は病院で打ったのだそうだ。
ファイザーは1度目の接種は比較的軽く、
副反応が出ることも稀だけど、
2度目は重くしんどくなる人が多いので、
自分も今回は副反応が心配だと言っていた。

反してアストロゼニカは、
1度目はしんどいものの2回目は軽くて済むのだそうだ。
そういえばアストロゼニカを受けた友達の何人かは
接種後3日ほど悪寒、発熱、筋肉痛、吐き気なんかの症状が出て
眠れなかったと言っていたっけ。
まあ、何もなかったと言う人もいるから
人それぞれなんだろうけれど。

聞けば彼女はかなり早くにワクチンを打ったらしい。
そのころ一般人の年齢対象は40歳以上で、
その娘はどう見ても20代半ばだったから、
看護師さんとかフロントワーカーなのだろうと思っていたら、
実際は深刻な病気にかかっているからだった。
それで主治医が早期にワクチンを手配してくれたのだそうだ。

何の病気かは言っていなかったけれど、
快活朗らかに話す姿からは
とても大病を患っているようには見えなかった。
自分の娘と何歳も変わらないだろう娘さん。
この若さで深刻な病気と闘っているんだ…と思えば、
やはり切ない気持ちになってしまう。
でもそんな感傷や憂いなど跳ね返すかのように、
金色の髪は冬の陽光を受けて輝いていた。

そうこうするうちワクチンの案内が見えてきた。
入口に数人スタッフが立っていたけれど人も疎らで、
ありがたいほどに空いていた。
これじゃあ人影も疎らなはずである。

彼女と別れて、
QRコードからスマホでワクチン接種のサイトに入り
手続きを完了した。
ワクチンハブの中も拍子抜けするほど空いていた。
身元確認と予約確認を済ませ、
アストロゼニカかファイザーか、
それぞれのエリアに案内される。
何もかもがスムースだった。

ファイザーワクチンのウェイティングスペースに入って、
数分と待たずに簡易ブースの中に案内された。
簡単な問診の後にコロナワクチンと接種後の説明を受けてから
ワクチンを打ってもらった。
針も細く、インフルエンザのそれと変わりない感じである。
ちなみにインフルエンザワクチンの接種後1週間は、
コロナワクチンは打てないのだそう。

ワクチンを接種した後は15分間、
深刻な副反応が出ないか様子を見るために
今度は待機スペースで待たなければならない。
ソーシャルディスタンスを保って
ゆったり配置された簡易椅子に座って、
さっきスマホにダウンロードさせられた
接種後の手引きを読みながら待った。
別段何の変化も起きなかった。

時間が来たらレセプションで看護婦さんから
1度目のコロナワクチン接種が記録された証明カードをもらう。

接種後の注意事項を再度確認され、次の接種の説明を受けた。
ファイザーの場合1回目の接種後
3週間から6週間の間に
2度目のワクチンを受ける必要がある
ので、
必ず受けるようにと念を押された。
2度目は予約の必要もなく、
ただここに来て、
この証明カードを提示するだけで良いとのこと。
予約の面倒さを思い返せば、
ふらりと入るだけでいいという気軽さは嬉しい。スマイル

これで1度目のコロナワクチン接種は終了。
予約に手間取ったことを思えば、
呆気ないほどスムースで、
ありがたいほど整然とした接種
だった。

行きをご一緒した彼女が言っていたように、
ファイザーワクチン1回目の接種は軽く、
私の場合、副反応も殆ど出なかった。
左腕のワクチンを打った辺りが心持ち痛いというか、
多少重たい感じかな~というくらいで。


その3日後と8日後にビクトリア州政府から
コロナワクチン接種に関する
フォローアップ調査が携帯に送られてきた。
アンケートに答えながら、あの娘のことを思い出していた。
ファイザーの2度目の接種はしんどいと言っていたけれど
大丈夫だったかなぁ、と。
副反応が出ていなければいいのだけれど…。
病気が早く治るように、心から願う。

先日ニュースで、
オーストラリアでも12~15歳の子どもたちに
コロナワクチン接種が是認されたと言っていた。
実際の接種はまだ先のことになりそうだけど、
我が家の14歳は深刻な喘息持ち。
学校という大きな環境に毎日通っているから
ワクチンを打ってもらえるのならばありがたいなぁとは思う。

デルタは若年層にも深刻な脅威になっていると聞く。
一方、ワクチンの副反応で亡くなる方もいらっしゃる。

コロナで亡くなる方も、
ワクチンの副反応で亡くなる方も出ないようにと
願ってやまない。
1日も早くコロナが終わりますように。

とにかく私は2回目の接種を忘れないようにしなくては・・・。


写真は、ロックダウン中に我が家に遊びに来てくれた鴨。
前回のロックダウン以来
お家訪問は御法度が続いているのですが、
ひよこひよこ鴨夫婦(たぶん)が遊びに来てくれました。


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Last updated  2021.08.19 11:55:58
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