【暗闇のイリュージョン】-宿命のバンパイア3
【暗闇のイリュージョン】-宿命のバンパイア3マギー・シェイン 著/風音さやか訳シャノンは舞台の中央に立つ男性をじっと見つめた。豪華絢爛なショーを繰り広げているのは、世界的魔術師ダミアン・ナムタルだ。この男性が、あの恐ろしい事件に関係しているのは間違いない。シャノンは真相を突き止める手がかりを求め、彼の所有する劇場を訪れたのだった。スポットライトがあたって、漆黒の髪が輝き、象牙色の肌が青白く浮かびあがる。次の瞬間、驚いたことにダミアンが彼女のすぐそばに来ていた。手を差しのべ、ショーのアシスタントをつとめてほしいと言う。その目は大きく見開かれ、あやしい光を放っている。とらわれの身になるとも知らず、シャノンは彼の言葉に従った。あっ!コピアの簡単感想 ★★★★☆歳を重ねる毎に力を付けるバンパイア。それと共に感覚もとぎすまされていく。バンパイアの中でも最年長のダミアンは、他のバンパイアとの接触をさけて生きてきた。他の若いバンパイアに比べ、自分たちバンパイアについて知らないことも多いが、能力はすごい。現在の若者が、コンピューターを駆使して多くの知識を得るが、やはり生きるための智恵は年輩者が上といったことと似ている気がする。この話のカップルもべらぼうに歳の差があるが、これもまたステキ!!だと思う。